スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス、米国で生産される3人乗りの新型スーパーカー「SCG 004S」を発表
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映画監督でエンスージアストとしても知られるジェームズ・グリッケンハウス氏率いるスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(SCG)は、公道も走れるレースカー「SCG 003」を2015年に発表して世間を驚かせた。この攻撃的なノーズを持つフルカーボン製の怪物を手に入れるためには200万ユーロ(約2.6億円)という金額が必要で、しかも米国に輸入するには完成車ではなくキットカーとして部品に分かれた状態でなければ認められなかった。しかしSCGは今年7月、少量生産自動車メーカーとして米国政府の認可を獲得。11月17日に発表された最高出力650hpの3人乗り新型スポーツカー「SCG 004S」は米国で生産され、VINナンバー(車台番号)が刻印されることになる。



前述の通り、SCG 004Sは"3シーター"だ。ドライバーはコクピットの中央に座り、その両側やや後方に備わる2つの助手席に挟まれる形になる。まるで「マクラーレンF1」の重要な特徴を書き出した長いリストから、1ページだけ切り取ったようだ。実走可能な試作車は2018年に完成予定なので、現時点ではおおよそのスペックしか分からない。


ミドシップに搭載する5.0リッター・ツインターボ・エンジンは最高出力650hpと最大トルク73.4kgmを発揮し、許容回転数は8,200rpm。ボディとシャシーはカーボファイバー製で車両重量は2,600ポンド(約1,180kg)程度に抑えられるという。つまり、相当な加速力が期待できるということだ。トランスミッションは3ペダルのマニュアルが標準だが、2ペダルのパドルシフトも用意されるという。参考までに、公道仕様の「SCG 003S」は、最高出力750hp、最大トルク81.6kgmを発生する4.4リッターV8ツインターボ・エンジンと、7速シーケンシャル・ギアボックスを搭載する。


004Sのエクステリアは、ワンオフで製作された「SCG P4/5コンペティツィーオネ」を連想させるフロントと、SCG 003から直接受け継いだリアエンドを組み合わせたようなデザインだ。車体中央のガラス張りのキャビンは、リア・ウイングと両側のリア・フェンダーをつなぐ梁で支えられている。一般に"フライング・バットレス"と呼ばれるこの梁は、新型「フォードGT」(もしくはBMW「i8」ホンダ「NSX」)を思い起こさせる。しかし最近のデザイン史を見ると、例えばジェイソン・カストリオタによるフェラーリ「599」ではこのフライング・バットレスに機能的な意味を持たせているし、同氏がスティーレ・ベルトーネ在籍時に手掛けた「MANTIDE」はこの部分がデザイン上最大のハイライトとなっている。


次にインテリアを見ていこう。ダッシュボードには多くのアナログ・メーター、トグルスイッチ、ダイヤルがずらりと並ぶ。デジタルと言えるのは、リアビュー・カメラと運転席の右側に備わるレース用ディスプレイくらいだ。最新のカーボンファイバー製エクステリアとは大きく異なり、スティーブ・マックィーンが握ったようなステアリング・ホイールの前に並んだ白いメーターの列は、タフで古典的なレーサーをハードで古典的なドライビングに導くだろう。

SCGは予約の受付を開始しており、価格は40万ドル(約4,450万円)からと発表されている。予約帳に名前を書いてもらうためには、4万ドル(約445万円)の予約金を支払わなければならない。そうすれば、25台が製造される「ファウンダーズ・エディション」の1台が、2018年から2019年のいつかに納車される予定だ。2021年には250台にまで増産するという。SCGでは004Sのレース用車両も製作し、GT3やLM GTEクラスのレースに参戦する計画も立てている。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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