【東京モーターショー2017】未来の電動オフローダーから発売予定モデルまで、スズキが出展した7台の参考出品車をご紹介
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今回の東京モーターショースズキは「"ワクワク"を、誰でも、どこへでも」をテーマに掲げた。使い方はユーザーによって異なるとしても、クルマの根源的な魅力である「人をワクワクさせる」ものでなければならないということのようだ。具体的な技術の方向性としては「もっと気持ちよく」「もっとスマートに」「もっと安心・安全に」という3つに取り組むとのことである。同社が軽自動車から小型車まで装備を拡大しつつある「スズキ セーフティ サポート」もそうした中から生まれたものだという。

そんなスズキが今回のモーターショーのために7台の参考出品車を用意した。そのうちの1台は将来にスズキが作るSUVの方向性を指し示したコンセプトカーであるが、残りの6台は市販化を前提とした現実的なクルマであった。

以下、主要な展示車を紹介して行く。


e-SURVIVOR
スズキが得意とする小型4WD車の流れを汲んだ未来のSUV。ラダーフレームと軽量コンパクト設計によるジムニー譲りの高い走破性に加えて、前軸と後軸に2個ずつ配置した4つのモーターを搭載した電気自動車(EV)の力強いトルクと加速力を掛け合わせたことで、新時代の「操る喜び」を作り出す。路面状況や車両の情報をリアルタイムでドライバーに伝えるユーザーインターフェイスと運転支援システムも搭載する。


SPACIA CONCEPT
2018年にフルモデルチェンジが噂されている軽ハイトワゴンの「スペーシア」。今回出展された「SPACIA CONCEPT」は次期モデルのコンセプトモデルで、ほぼそのままの姿で市販されるものと見られている。新プラットフォームの採用による軽量化、進化したマイルドハイブリッドシステムによる燃費の向上など、キープコンセプトながら現行モデルよりも大幅に商品性が向上している。

インテリアはスーツケースをイメージさせるカラーパネルを配したインパネやデニム調シート表皮(70年代にVWビートルをベースにした限定車「Jeans Bug」を思い浮かべる人もいるだろう)など、遊び心に溢れている。さらに安全運転支援として「フロントガラス投影式ヘッドアップティスプレイ」を搭載したことで、車速やデュアルセンサーブレーキサポートの警告表示などのインフォメーションをフロントウィンドウにカラーで表示する。


また、現行モデルと同じく、チョイワル仕様の「SPACIA CUSTOM CONCEPT」も出展された。こちらは「SPACIA CONCEPT」をベースにダークメッキの大型フロントグリルにLEDを組み合わせた押し出し感あるスタイルが特徴。エンジンはターボがプラスされており、力強い走りが魅力とのこと。インテリアは黒を基調としており、インパネはブラックメタリック、シートは本革風の合皮を用いている。都心で乗るにはちょっと気恥ずかしさがあるが、北関東あたりに住むマイルドヤンキーにはウケそうな仕様である。



XBEE
市販を前提としたコンパクト・クロスオーバー車。スズキは 「ワゴンとSUVを融合した新感覚のモデル」と説明するが、早い話が「ワゴンR」の全幅・全長を拡大して排気量をアップした「ソリオ」のような白ナンバーの「ハスラー」だ。ベース車の売れ行きが好調なことから「いつかは出るだろう...」と思っていたが、ハスラーのデビューから3年目にやっと登場した。

エクステリアは軽規格の呪縛から逃れられたこともあって、よりアグレッシブでワイルドなものにとなり、インテリアはハスラーのデザインを踏襲しつつ、センタークラスターを中心にリファインされ、より力強い意匠が与えられている。搭載されるエンジンは1L直3ターボエンジンにマイルドハイブリッドが組み合わされたもの。4WDの設定もあり、雪道や不整地でも安定した走行性能を発揮する。

今回のショーにスズキは2台のXBEEの派生車種を出品した。

1台はアウトドアシーンにフィットする魅力が与えられた「XBEE OUTDOOR ADVENTURE」で、エクステリアは幌馬車隊をイメージしたアイボリーを基調にしたボディカラーを採用し、車体側面には木目調のサイドパネル、フロント下部には金属調のバンパーガーニッシュ、専用のアルミホイールが与えられている。インテリアはウッド調のインパネや合皮とヘリンボーン柄のファブリックを組み合わせたシート表皮を採用するなど質感を向上させている。


もう1台はアーバンライフを表現した「XBEE STREET ADVENTURE」で、グレーを基調としたボディカラーを採用し、エクステリアやホイールにアクセントとしてイエローを配している。バンパーガーニッシュは金属調のシルバー塗装となる。そして、インテリアはシックな黒を基調にインパネに地図を象ったグラフィックを施し、外装と同じくアクセントにイエローを使っている。シート表皮はメランジのメイン材にクロスビーのロゴをプリントしたものだ。



キャリイ軽トラいちコンセプト
働く女性をターゲットにした軽トラ「キャリイ」のショーモデル。「普段は店舗で新鮮な野菜や果物を素材に、スージーを販売している女性が、お店を飛び出し軽トラ市に出店する」という設定で企画が進められたとのこと。


キャビン後方を拡大した「エクステンド・キャブ」を採用し、乗車空間と小物などの収納スペースを拡大。荷台はその分コンパクトなものになったが、商品を陳列しやすいボックスや引き出し、上下に移動するに大カバーを採用する。この荷台カバーは太陽電池や日除けタープも内蔵しており、アウトドアや災害時にも役立つように工夫されている。

キャリィのライバル車「ダイハツ・ハイゼットトラック」には同じようにキャビンを拡大した「ハイゼットトラック・ジャンボ」というモデルが存在する。このままの仕様で市販化される可能性はほとんどないが、ひょっとするとスズキもエクステンド・キャブ仕様の軽トラの市販化を考えているのかもしれない。

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