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2017年11月1日~5日に東京ミッドタウンで、2017年度グッドデザイン賞受賞展が開催された。

グッドデザイン賞は、様々に展開される事象の中から「よいデザイン」を選び、顕彰することを通じ、私たちのくらしを、産業を、そして社会全体を、より豊かなものへと導くことを目的とした公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「総合的なデザインの推奨制度」だ。

上の画像は、グッドデザインベスト100に輝き、会場に展示されたトヨタC-HR」(右)とシトロエンC3」(左)だ。

昨年、4輪車で唯一の金賞に輝いたのが、トラクターのヤンマー「YT3」シリーズだったのは驚きだったが、今年はどのようなモデルが金賞に輝いたのだろうか。


社会の課題に対する取り組みとしての内容、将来に向けた提案性や完成度の高さなど、総合的な観点から、グッドデザイン賞審査委員会が今年度もっとも優れていると評価したデザインに贈られるグッドデザイン金賞は、テスラモデルX」だ。

審査委員の評価は以下の通り
「卓越したイノベーション・デザインとして評価した。40倍の計算機と16個の超音波センサーと8台のカメラによって実現する自動走行技術と、一回充電で500km走行を可能にしたイノベーションを、印象的なフォルムにパッケージしている。考え抜かれたドア構造と、大きなスクリーンを有する車内は、今までにない移動空間のデザインといえるだろう」

グッドデザイン賞は見た目のデザインの他、仕組みやイノベーションなども評価対象になるので、金賞を受賞したのもうなづける(ちなみに大賞はヤマハのカジュアル楽器)。

残念ながらスペースの関係か、写真でご紹介した3台を除く他の車両は、パネルでの展示となっていた。

乗用車・軽自動車では、ダイハツトール」、スバルインプレッサ」「XV」、スズキワゴンR」「ワゴンR スティングレー」、「スイフト」が、移動用機器・設備ではトヨタ「ジャパンタクシー」がグッドデザイン賞を受賞した。


なぜこのクルマが受賞!?と書いた理由は、パネル展示にあったこのクルマを見つけたからだ。

多くの方がこのクルマを見てもどこの国のどのようなクルマかわからないかと思うが、このクルマは、中国のビック5の内の1社となるSAIC Motorの「ROEWE i6」というモデルだ。

ボディサイズは、全長4,671mm × 全幅1,835mm × 全高1,460mmなので、5ナンバーサイズの全長だが、幅はやや広めとなっている。新型のシビックセダンに近いサイズだ。エンジンは、1.0L直噴ターボと1.5L直噴ターボで6速MTとデュアルクラッチの7速ATが用意されている。


モニターはテスラやプリウスPHVのように大型のもので、ネット接続されており、スマホと連携して情報サービスを活用できるようになっている。

審査委員の評価は以下の通り
「セダンの中央に配置した大きなモニターとリアルタイムに蓄積される車両データを使った情報サービス、インテリジェントキーによってアクセスシェアを実現している。インターネットネイティブの車両設計思想とパッケージングは、次世代のモビリティデザインとして一定の評価に値する」

参考:http://www.roewe.com.cn/roewei6/

SAIC Motorのディーラーが日本にはなく、ROEWE i6が日本で発売される可能性は低いと思われるが、何かと中国車はコピーが多いという話題が出ることが多い中、今回グッドデザイン賞を受賞したということは、デザインレベルが確実にアップした証だろう。

中国で製品を販売する際、様々な賞を受賞することでPR度がアップすることがあるので、その一環での出展ではないかと思われるが、今後の動向を注視したい。

グッドデザイン賞 公式サイト
https://www.g-mark.org/