【東京モーターショー2017】フォルクスワーゲンが出展した8台の日本初公開モデルをご紹介!(その2:ディーゼル&新型フラッグシップ編)
東京モーターショーへの出展を見合わせるメイクスが多い外国勢にあってドイツ勢、とくにフルラインナップメーカーのフォルクスワーゲン(VW)は元気いっぱいだ。今回のショーにVWは電気自動車(EV)からプラグイン・ハイブリッド、クリーンディーゼル、フラッグシップモデル、スポーツモデルと9台のモデルを展示している。昨日に続きそれらの中から、今日は日本初導入となるディーゼル・エンジン搭載車と新型フラッグシップ・モデルをご紹介しよう。


パサート ヴァリアントTDI
待ちに待っていたVWのディーゼル車、パサート ヴァリアントTDIがついに日本に上陸した。

じつはこのクルマ、2年前の東京モーターショーでジャパンプレミアを迎える予定だったのだが、ショー直前に発覚したVWによるディーゼル車の排気ガス規制擬装問題により、ショーでの発表どころではなくなったのだ。フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)ではあらためてデビューのタイミングを見計らっていたようだが、なかなか好機が訪れず、今回のモーターショーでようやく発表となった次第だ。

問題となったVW製ディーゼル車は、世代で行くとひとつ古いモデルであり、今回発表されたパサート ヴァリアントTDIは世界でもっとも厳しいとされている日本の新長期排気ガス規制にも対応している。


これはどのメディアも書かなかったことだが、じつはVGJでは本国のカタログスペックをそのまま鵜呑みにはせず、独自の基準でしっかりと精査した上で輸入の可否を決めている。擬装問題の発覚前にモータージャーナリストやユーザーからは早期のディーゼル車の輸入を求める声が挙がっていたのだが、VGJはなかなか販売に踏み切ろうとはしなかった。その間にVGJが行ったことと言えば、万全を期すために時間を掛けて輸入候補車種の入念な調査を行っていたのである。そして、新世代ディーゼルが搭載される新型パサートからディーゼルをラインナップするとの判断を下したタイミングで、ドイツ本社の不正問題が発覚したというわけだ。

ドイツ本国のVW本社と、日本におけるVW社の車両を輸入販売するVGJとは、同じVWのブランドを頂いているが別法人である。VW社の行った排ガス規制の擬装はメーカーとして姿勢を問われることはやむを得ないが、この件でVGJを批判することは間違いである。事実、日本では当該車種が販売されていなかったことから直接的な影響はなかったではないか。これはひとえにVGJの「自信を持って販売できる製品しか売らない」「お客さまにけっして迷惑をかけてはならない」とする真摯な営業姿勢の現れであったと言える。

そんなVGJが自信を持って導入するパサート ヴァリアントTDIに不安はない。ガソリンモデルにはない力強い走りが魅力的なモデルであるし(ガソリンエンジンのパサートTSIは登り坂などで若干アンダーパワーを 感じる瞬間がある)、優れた経済性を持ち、街乗りからロングドライブまでこなす万能選手だ。これからのパサートの売れ筋モデルとなることが期待されるモデルであり、今後のVWのディーゼルラインナップの先鋒を務める重要な車種と言える。


アルテオン
今年のジュネーブ・モーターショーで発表されたVWの新しいフラッグシップモデルのアルテオン。ディメンションはパサートよりもひと回り大きな全長4,865mm × 全幅1,875mm × 全高1,435mmで、さらに2,835mmのロングホイールベースとしたことで広大な車内空間を確保している。ハッチゲートを備えたファストバックスタイルとしたことで、流麗かつスポーティなルックスを実現しただけでなく、563〜1,557Lというステーションワゴン並の容積を持つラゲッジスペースを確保している。

会場に展示されていたアルテオンは「Rライン 2.0 TSI 4MOTION」で、パワーユニットは2L直4DOHC16バルブターボのTSIユニットに7速DSGを組み合わせたフルタイム4WDモデルとなる。最高出力は280psを叩き出し、0-100km/h加速は5.6秒と3Lクラスのターボ車並の高性能を誇る。


想定されるライバルは同じファストバックボディを持つBMW 4シリーズ グランクーペやアウディ A5スポーツバックとなるのだろうが、それらのプレミアムブランドに比べてプライスは、Rライン 4MOTIONで549万円、上級グレードのRライン 4MOTION アドバンスで599万円とリーズナブルな価格に抑えられている。

ボディカラーは定番のホワイト、ブラック、シルバーの他に、活動的なチリレッドメタリック、落ちついた雰囲気のアトランティックブルーメタリック、そして明るいターメリックイエローメタリックも用意される。せっかくアルテオンを選ぶのなら単調なモノトーンカラーではなく、こうした個性的なカラーを選んでも良いかもしれない。


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