【SEMA2017】トヨタ、600馬力の「C-HR」を公開!(ただし前輪駆動のまま)
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トヨタ「C-HR」は洒落たスタイルを持つ平均以上のクロスオーバー車ではあるが、誰も"エキサイティング"なクルマとは言わない。その理由は、活気の無い最高出力144hpの4気筒エンジンに、CVT以外のトランスミッションが選べないからだ。だが、今年のSEMAには、その性能を大幅に引き上げた「C-HR Rチューンド」と呼ばれるクルマが登場した。これはダン・ガードナー氏が作り上げた「DGスペック」のマシンで、彼らはエンジンとトランスミッションを載せ換え、多くのアップグレードを施し、真に刺激的なマシンを生み出したのだ。


ボンネット下に収められているパワートレインは、実は新しい物ではない。「2AZ-FE」エンジンとE型5速マニュアル・トランスミッションは、どちらもこれまで複数のトヨタ車に使われてきた。しかし、この2.4リッター直列4気筒エンジンはノーマルではなく、内部が大幅に改良されている。チタンとインコネル製のバルブトレインや、ギャレット社製ターボチャージャーを装備し、ブースト圧23psiで最高出力600hpを発揮する。このパワーは、日産「ジューク」に「GT-R NISMO」のV6ツインターボを詰め込んだ「ジュークR 2.0」と互角であり、初代「ジュークR」を上回る。駆動系は前輪駆動のままだが、OS技研のリミテッド・スリップ・ディファレンシャルを組み込み、0-60mph(約96.6km/h)をわずか2.9秒で加速するという。トヨタはこれを「世界最速のCUV(コンパクト・ユーティリティ・ヴィークル)」と呼んでいる。

C-HR Rチューンドで改良されているのはパワートレインだけではない。制動力やハンドリングも加速性能と同様に強化されている。前輪にはブレンボ製4ピストン・キャリパーと14インチ・ローターを備え、4輪全てにリザーバータンク付きの3段階調整式ショックアブソーバーと、275/35R18サイズのトーヨー「Proxes RR」タイヤを装着。フロント・スプリッターやリア・ウイングなどが生み出すダウンフォースは、100mph(約161km/h)で300ポンド(約136kg)に達するという。ダクトが開けられたボンネットはカーボンファイバー製だ。内装は軽量化のために除去された後、ロールバー、バケット・シート、4点式ハーネスが取り付けられた。

最高出力600馬力! トヨタ「C-HR Rチューンド・コンセプト」」がSEMAにお目見え!
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ただ1つ残念なのは、ジュークRと違い、このワイルドなC-HRは市販されないだろうということだ。収益を得るのが難しいだけでなく、このクルマはトヨタ社外のチューニング会社によって作られたものだからだ。せめてもの願いは、このクルマがポジティブな反応を得て、トヨタがヒュンダイ「ヴェロスター・ターボ」のような、もっとマイルドなC-HRのパフォーマンス・バージョンの提供を検討してくれることだ。正直に言えば、我々はそれで十分なのである。


By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー
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