日産自動車が、電気自動車レースとして発展著しいフォーミュラE選手権に、第5シーズンから参戦すると発表しました。フォーミュラE第5シーズンは、2018年末から2019年夏にかけて世界各国を転戦します。

日産といえば、数年前までル・マン24時間レース変態的なマシンを投入しては惨敗していたことが最近の悪いイメージとして思い出されます。とはいえ、日産は2016年までLMP2マシン用にエンジンを供給しており、ル・マン24時間レースでは4年連続クラス優勝エンジンとなるなど、一定の存在感を残していました。

その日産が、新たな活動の場として選んだのがフォーミュラE。日産は参戦理由を「クルマがエネルギーをどのように使い、どのように走り、そして社会とどのようにつながっていくのか」を3本柱に掲げる「ニッサン インテリジェント モビリティ」メッセージを世界に伝えるためとしました。

フォーミュラEへの参戦は日本の自動車メーカーとしては初のこと。とはいえ、日産は市販EVとして「リーフ」を販売しており、9月にはフルモデルチェンジした新型も投入。モータースポーツの現場でも2014年には「ZEOD RC」で初の「電気走行のみでサルトサーキット1ラップ」を達成するなど、市販車でもモータースポーツでも電気自動車の歴史にそれなりの足跡を残しています。

フォーミュラEは、第5シーズンからは新型シャシーが導入されます。各チームのマシンに関する蓄積ノウハウもいったんリセットされるこのタイミングでの参戦は、うまくすればスタートダッシュを決め、選手権をリードする格好の機会となるかもしれません。

なお、現在フォーミュラEには日産と同じグループのルノーがeDAMSチームとのパートナーシップで参戦中。日産の参戦体制がルノーと入れ替わりになるのか、新規のチームとしてになるのかなど詳細はリリース文では明らかになっておらず、参戦時期が近づいたところで改めて発表される模様。

フォーミュラEには、ルノー以外にもジャガーやアウディがすでに参戦しており、さらにメルセデス・ベンツ、ポルシェ、BMWといったドイツ勢が参戦を表明済み。そこへ日産が加われば、F1よりも激しいメーカー激突の舞台として、目が離せなくなることは間違いありません。