日産の不適切な完成検査は少なくとも20年近く前から? 国内出荷を停止、輸出の出荷は継続
日産自動車(以下、日産)の不適切な検査が、少なくとも20年近く前から行われていたと、今月20日にNHKを始め各メディアが伝えた。この新たな発表が国内シェア2位の自動車メーカーをさらに揺るがす事態となった。

前日の19日、日産は今年9月に初めて発覚した完成検査における不備、すなわち認定されていない作業員による完成検査が、その後も同社の国内工場(追浜工場、栃木工場、日産自動車九州)で行われていたことが調査によって判明したと公表し、最低でも2週間は日本市場向けの国内生産車の出荷を停止すると発表した。この不祥事により、過去3年以上にわたって日本国内で販売された121万台がリコールの対象となっている。

日産は20年近く前から、メーカーの完成検査において国土交通省の定める正しい手順に従っていなかったことが、日産の社内調査で明らかになったと、NHKは情報元を引用することなく伝えている。

石井啓一国土交通大臣は20日、日産の組み立て工場への調査は現在も継続中であると述べ、同社において国土交通省の定めに従わず無資格の技術者によって完成検査が行われていた期間がどのくらいであったかは依然として明らかでないと言い添えた。

日産の広報担当は、NHKの報道について直接肯定も否定もせず、日産の西川廣人社長が19日に出したコメントをロイターに提示した。それによると、日産では車両を認定する検査員のための訓練制度は20年間変わっていなかったという。ただし、これは不正行為がどのくらいの期間行われていたかとは別の問題だと加えた。西川社長は、検査工程の効率化追求と組立工場内でのコミュニケーション不足が問題を引き起こしたようだと語っている。

一方、海外に輸送されるクルマは完成検査の認証手続きが適用されないため、人気のクロスオーバーSUV「ローグ」、バッテリー式電気自動車「リーフ」を含む輸出向け車両の生産は続けるようだ。今年8月、日産は乗用車と商用車およそ7万9,300台を日本国内で製造。そのうち約2万7,600台が国内市場向けで、同社のグローバル生産台数の6%ほどを占めている。

日産はこの不正行為が、同社のクルマの品質に与える影響はないと説明しているが、同社の生産工場でどれだけ厳密に規則に従っていたかについて疑問の声が上がり、日本の製造業者におけるコンプライアンスの問題が浮き彫りになった。

国内鋼鉄3位の神戸製鋼所は、アルミ、銅、スチール製品の強度と耐久性に関して検査データに改ざんがあったことを今月認めた。なお、この不正行為は10年以上前から行われていた可能性がある。


By REUTERS(Chang-Ran Kim, Naomi Tajitsu, Yoshiyasu Shida)
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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