フォルクスワーゲン、2018年のパイクスピークス・ヒルクライムに電動レースカーで参戦すると発表!
フォルクスワーゲン(VW)は、ディーゼル車の排出ガス不正問題をどうしても過去の話にしたいようだ。私たちがこれを忘れることはないだろうが、電気自動車(EV)企業としてブランドの再構築を目指す同社は、今度はパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに電動マシンで参戦すると発表し、そのティーザー画像を公開した。

近頃は何もかもが電気化に向かっている。それには良いと思われるいくつかの理由があるからだ。まず、EVは本質的にクリーンであることが挙げられる(少なくとも末端消費者の話だ。どこから電力を得るのかと考え、そしてVWが素材を遠くから調達すればするほど、理性的な問題になってくる)。また、標高の高い山頂を目指してタイムを競うスプリント競技のパイクスピーク・ヒルクライムは、電動マシンに向いているとも考えられる。

動機や状況はともあれ、このVWのパイクス参戦EVマシンは、過去にヒルクライムに挑戦してきた他のいくつかのEVレーサーに少し似ている所がある。大型のリア・ウィングや、ワイドで長いフロント・スプリッタなど、派手なエアロパーツで武装している姿は、現代的なVWのスタイリングが施されていることを前提としても、2015年に"モンスター"田嶋伸博選手が使用した、コンパクトで力強い「2015 Tajima Rimac E-Runner Concept_One」に共通するものがある。

VWが前回、パイクスピークで戦ったのはいつになるかというと、それはワイルドな2基のターボ・エンジン搭載する「ゴルフ」で挑んだ1987年にまで遡る。このクルマは速くて音もクレイジーだったが、途中で故障してしまったため、残念ながら最後まで走り切ることはなかった。



現在、フォルクスワーゲン モータースポーツがVW本社と密接に協力しながら製作しているという新しいマシンは、2018年6月24日に開催されるレースに参戦する予定だ。もしかしたら、前回以上に健闘するかもしれない。しかし、もっと重要なことは、この新しいモータースポーツのプログラムによって、VWがEVに注力していることが世間の注目を集め、人々の認識に大きな変化をもたらすかどうか(また、その二次的な影響として、レースのデータが市販EVの開発に貢献するかどうか)にある。来年の6月を期待して待とう。


By ALEX KIERSTEIN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー



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