工場出荷時のまま未使用・新車状態で保存されていた1997年製「マクラーレン F1」が売り出し中! 当時オーダーしたのは日本人!?
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Autoblog読者の皆さんなら、ホットウィールやマッチボックス社製のミニカーは、販売時のまま未開封の状態であれば時間の経過とともに価値が上がることをご存知だろう。しかもそれが特殊なモデルで数が少ない場合はなおさらである。この1997年製「マクラーレン F1」を注文した人物はきっとそんな考えを実車に当てはめようとしたに違いない。



このダンデライオン・イエローのマクラーレン F1は、英国にあるトム・ハートリー・ジュニアというディーラーが売りに出しているもので、米国の自動車専門誌サイト『Autoweek』でも取り上げられている。驚くべきことに、走行距離はわずか239km。ディーラーによるとこれは世界で最も走行距離数が少ないマクラーレン F1であるという。オーナーは公道を走行するための登録もしていなかったようだ。



驚くのはそれだけではない。簡単に言えば、このクルマは工場から出荷された状態のままなのである。まったくの未使用であり、車内は隅々まで保護用のカバーが付けられている。ダッシュボードやフロア、シートはウレタンフォームで覆われ、テープでしっかりと固定されていてオーナーの愛(執念?)が感じられる。フロアマットもビニールに包まれたままで未使用。特製ラゲッジ・セットや、オーナーが特注した「マクラーレン F1 LM」スタイルのエキゾースト、「マクラーレン F1 GTR」スタイルの脱着可能なステアリング・ホイールも同様。クルマに装着されずに梱包されたまま残っている。




もちろん、付属品の類も残っているが、いくつかはビニールのカバーが外されている。このクルマには、車体製造番号が刻印されたタグ・ホイヤーの特製腕時計(もちろんこれも未使用)や、ファコム製ツール・キャビネット、車載用ツール・ロール、そして製造工程を記録したビルドブックまで付属するのだ。これを見ると、日本在住のオーナーのために造られた車両であることが分かる。そして面白いことに、日本市場向けに「右ハンドル」と記載されているのだ。マクラーレン F1は運転席が中央にあるので、右ハンドル仕様も左ハンドル仕様もない。ステアリング・ホイールやエキゾーストと並んでオーナーがもう1つ、特別に注文したのがイエローのアクセントが入ったカーボンファイバー製のドライバーズ・シートだ。



トム・ハートリー・ジュニアはこのマクラーレン F1に提示価格を付けておらず、「POA(価格応談)」となっている。おそらく、破格のオファーを期待しているのだろう。最近、米国に初めて輸入されたという来歴を持つマクラーレン F1に、オークションで手数料込み1,562万ドル(約17.6億円)という驚きの高値が付いた。その歴史に加えオーナーが米国の法規に適合させるために用意したパーツ類が付属しているため、落札価格が跳ね上がったものと思われるが、走行距離は9,600マイル(約1万5,400km)となっているので、それなりに使われていたクルマのようだ。しかし、この日本からオーダーされたマクラーレン F1には特別な来歴があるわけではない。ただ、工場から出荷されたまま、事実上の新車であるということで、極めて高額になるに違いない。


By Joel Stocksdale
日本映像翻訳アカデミー

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