フォルクスワーゲン、43年の歴史を持つ「シロッコ」の生産を終了
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ディーゼル車排出ガス不正問題による打撃を受け、現在は電気自動車(EV)の開発に力を入れているフォルクスワーゲン(VW)が、40年以上の歴史を持つ「シロッコ」の生産を打ち切ると正式に発表した。同社の顧客向けのドイツ語ウェブサイトによると、「今後はシロッコの注文をお受けできませんが、すでに生産済みのクルマは引き続き販売します」とのことだ。

長年、米国でも「'Roc」という愛称で親しまれてきた前輪駆動のハッチバッククーペにとって、残念で寂しい幕引きとなる。

自動車殿堂(Automotive Hall of Fame)入りを果たしたイタリアの工業デザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロ氏によりデザインされた初代シロッコは、VWのアイコン的モデル「ビートル」をベースとするスポーティな「カルマンギア」の後継車として1974年に登場した。1981年にフォルクスワーゲン内製デザインの2代目にモデルチェンジしたが、やがて1988年に登場した「コラード」がその地位を引き継ぐと、1992年に生産終了となった。しかし、2006年に「Iroc」という名前で発表されたコンセプトカーが2008年に市販モデルとなったとき、シロッコの名前が復活。翌年には日本にも導入されたが、2014年に販売が終了している。


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その後も販売が続けられていた欧州では、2014年のジュネーブ・モーターショーでフェイスリフトが施された。最強モデルの「シロッコ R」が搭載する280psを発生する2.0リッター直列4気筒を筆頭に、2種類のディーゼルを含む6種類のエンジンが用意されていた。当時、このシロッコ Rに試乗した我々は「VWにとって大西洋の向こう側にシロッコを引き留め続けることが果たして正しい判断なのか」という疑問を投げかけている

シロッコがフォルクスワーゲンのスポーティ・モデルを象徴する名前であることは、一度廃止されたにも拘わらず復活を遂げた歴史からも明らかだ。将来、また何らかの形で復活する可能性もあるだろう。そうなることを願っている。


By SVEN GUSTAFSON
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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