【試乗記】中古シトロエン C5のオーナーが最新のグランド C4 ピカソに試乗 第5回「3列シートの居住性や使い勝手は?」
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10万円で購入した12年落ちの初代シトロエン C5を愛用する筆者が、最新のクリーンディーゼルを搭載したグランド C4 ピカソ SHINE BlueHDiに試乗する連載企画。今回は3列シートを備えるミニバンとしての居住性&使い勝手をチェック。

前回までの記事はこちら

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ボディサイズの割りに
フロントシートは小さめ


グランド C4 ピカソの前列シートはボディの大きさの割にサイズが小さめで、身長170cm・体重90kgを超えるメタボ体系の筆者にはやや窮屈さを感じた。座面長もやや不足している印象だ。小柄な体型の人や女性なら不足を感じないのかもしれないが、標準的な成人男性にはシートに少々不満を覚えるかもしれない。シートの骨格はしっかりしており、作りは悪くないし、クッションもひと頃のプジョー・シトロエンのようなドイツ車風の固いシートから当たりの柔らかいものに再び戻りつつあるので、長時間乗車でも身体が痛くなるようなことはない。だが、それでも筆者の初代C5よりはかけ心地が数段劣る印象である。感覚的に言うと、初代C5なら東京~名古屋の日帰り旅行もヘッチャラだが、グランドC4ピカソなら静岡あたりで帰ろうか、ということになる。



2列目・3列目シートは
明らかにサイズ不足


2列目・3列目シートは欧州製ミニバンによく見られるそれぞれのシートが独立したタイプとなっている。これは2列目以降のパッセンジャーの居住空間を均等化しようという考えで作られたものだ。

2列目シートは3列目へのアクセス機構を利用して前後スライドとリクライニングが可能としているのだが、座面長は前列シートと比べても明らかに短いし、素の状態では座面後傾角も不足している。もちろん、後者の問題はシートバックを倒せば解決するが、そうなると3列目のパッセンジャーが割を食うことになる。

3列目シートはトノカバーを外さなければ使用できず、それを収めるスペースは用意されない。つまり、7人乗車するときはあらかじめトノカバーを外して家において出かけなければならないのだ。日本車なら顧客からのクレームを恐れて、このような使い勝手の悪さを放置したまま商品化されることはちょっと考えられない。シートの作りは国産5ナンバーサイズミニバンよりもしっかりしており、大人が座るのに必要にして充分なスペースが一応確保されてはいるものの、座面やシートバックは薄い上に固く、補助席然としたものであることに変わりはない。ただし、安全性には充分配慮されており、3点式シートベルトが腰椎と肩を抑えるように装着できるように設計されている。



ミニバンの2列目シートは
独立3座かベンチシートのどちらが良いか


国産ミニバンの多くは、セダン並の居住性を実現すべく、2列目の中央席を左右よりもコンパクトに抑えるいっぽうで、左右席はたっぷりとしたサイズを与え、3列目のウォークインを重視して折り畳み収納を可能としたベンチシートが主流となっている。3列目シートは補助席と割り切って、シートとしては最低限のスペース&機能しか与えられておらず、正しくシートベルトを締められないような車種も少なからず存在する。

たしかにフル乗車したときのことを考えれば欧州製ミニバンの独立式シートほうが考え方としては正しいのだが、多人数乗車できることが魅力のミニバンとは言え、日常的には3~4人で乗車することがほとんどだろう。

日欧のどちらが優れているかは一長一短で判断が難しい。シートそのもののしっかりとした作りや乗員全員をキチンと座らせようとする真面目な設計は欧州製ミニバンが優れるのだが、実際の使用状況を考えれば国産ミニバンのシートレイアウトのほうが使い勝手が良いように思う。このあたりは人によっても評価が別れるところだろうが、2列目シートは独立3座式のほかにベンチシート仕様を選べるようにすれば、なお良かったようにも思う。



シトロエンらしい
たくさんの収納と充実した装備


グランド C4 ピカソのラゲッジルームはスクウェアな形状をしており、3列目シートは床下に格納されるので使い勝手は良好だ。5人乗車時の荷室容積は645Lとたっぷりしており、2列目シートを倒せば最大で2,181Lへと拡大する。助手席まで倒せば2.75mの長尺物も乗せることが可能だ。



車内の小物入れはグローブボックスのほかに、中央のディスプレイの下、センターコンソール、ドアポケット、2列目シートの床下など至る所に用意されている。2列目シートにはピクニックテーブル、リアドアにはサンシェードなどの快適装備も充実している。ユニークな装備としては、ルームミラーの上方に後部座席の確認用に小さなミラーを装備していることだ。子供をリアシートに乗せるときに後ろを振り返らなくとも様子を知ることができるのでファミリーには便利な装備だ。使わないときにはワンタッチで外すこともできる。


明日掲載予定の第6回では、いよいよ走りに言及します!

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