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シャープは、幕張メッセで開催しているCEATEC JAPAN 2017に、コネクテッド時代に向けたインストルメントパネルの「FFD車載統合インパネ」を出展した。

このインパネに装着されているメーターパネルは、軽自動車の室内幅ぐらいありそうな超ワイドなサイズで、しかも高精細な点が特徴的だ。そして、液晶パネルには、スマホの液晶画面で使われているIGZOの技術がこのパネルに盛り込まれている。


IGZOは、シャープが世界で初めて量産化に成功した、人の手によって創り出された透明な酸化物半導体。In(インジウム)、Ga(ガリウム)、Zn(亜鉛)、O(酸素)により構成され、今までの半導体ではできなかったことを可能にする、革新的なテクノロジーだ。

IGZOを採用した液晶ディスプレイは、1画素あたりの透過量を高めることができ、同じ透過率であれば約2倍の高精細化を実現している。また、 IGZO最大の強みとなるのが、低消費電力化だ。従来のモデルに対し、ディスプレイ消費電力を5分の1から10分の1にすることが出来るとのことだ。


今回の注目点は、とにかく薄くフチがほとんどない液晶パネルがインパネ上に刺さっているような造形で使われているということ。

しかも、この技術を使った液晶パネルが、既に量産へ動いており、2018年に発売される車両に搭載されるということだ。

技術面としては、このような狭額縁でかつ自由形状デザインのメーターパネルが出来たのは、従来、額物領域にあったゲートドライバ(駆動回路)を、表示領域内に分散して配置する技術を使うことで実現しているとのこと。また、横方向の信号伝達速度を高めることにより、高精細大画面表示も可能になっている。

展示品は、メーター表示が左ハンドルの表示なので、輸入車に採用されたのかを説明員に質問したが、海外でのビジネスを念頭に作られた試作品なので、このようなデザインとなっているだけで、国内メーカーか、海外メーカーかはヒミツであるとのこと。

また、このような薄型メーターパネルの場合、これまであったメーターフードがなくなるため、太陽光により見づらくなる恐れがありそうだが、その部分に対しては対策済みであるとのことであった。

これまでのメーターパネルとは大きく異なるデザインが採用できるメーターパネルだけに、どのクルマに初搭載されるのか、そしてどのようなデザインで量産車に搭載されるのか、2018年の登場が楽しみだ。

シャープ 公式サイト
http://www.sharp.co.jp/