【ビデオ】「スバル BRZ」に、スノーモービル用エンジンとモーターを搭載して44 km/lの燃費を実現!
ハイブリッドのパワートレンはホンダ「CR-Z」に多くのファンをもたらさなかったが、スバル「BRZ」の性能を引き上げる魔法の粉になるかもしれない。

自動車関連の研究開発を行うミシシッピ州立大学の「Center for Advanced Vehicular Systems」が構想する「Car of the Future(未来のクルマ)」として、2年の歳月を費やして製作されたこのBRZは、フロントに850ccのスノーモービル用エンジンを搭載し、後輪を駆動する2基の電気モーターがこれに組み合わされている。容量12.7kWhのバッテリーパックは、電気のみで約80kmの距離を走行可能だ。

2.0リッターのボクサー・エンジンは取り払われ、排気量が減った代わりに、1ガロンのガソリンで走行できる距離は増えた。ミシシッピ州立大学のエンジニアによると、この改造されたBRZの燃費は104mpg相当(約44km/L)にもなるという。重量は1,317kgと、市販されている状態のBRZより30kgほど重いだけだ。0-60mph(約96.6km/h)加速は約5.7秒を誇り、ノーマルのオートマチック・トランスミッションのBRZより1秒も速い。

さらに、車体に搭載された電子制御システムが、ドライバーの走行履歴を元にアルゴリズムを最適化することで、航続可能距離が改善されていくという。この開発を行う同大学の「ベーグリー・カレッジ・オブ・エンジニアリング」では、これを「Predictive Engine Control(予測エンジン制御)」と呼んでいる。

このプロジェクトで最も好感が持てる点は、スポーツカーのボディがそのまま残されていることだろう。未来のクルマを構想したデザインは、ドライバーの好みよりもモビリティの効率性が優先されがちだ。BRZがベース車として選ばれたということが、昔ながらのクルマ好きにも未来に居場所があると示してくれている。




By ANTTI KAUTONEN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー