手頃な価格でDOHCエンジンを搭載していた1993年型スズキ「スイフト GT」(カルタス)を廃車置場で発見
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ゼネラル・モーターズ(GM)は、提携していたスズキの小型車「カルタス」を、米国で1988年にシボレー「スプリント」、1989年から1997年にはジオ「メトロ」、そしてジオ・ブランドが消滅した1998年から2001年にはシボレー「メトロ」という名前で販売していた。一方、スズキは「スイフト」という車名でカルタスを売っていた。

3気筒エンジンのメトロは、悲惨なほど遅かったが燃費効率には優れていた。しかし、これと同じ車体に最高出力100hpを発揮する1.3リッター直列4気筒DOHCエンジンが搭載されたクルマを購入することもできた。それが「スイフト GT」だ。その大変レアな個体を、先日コロラド州にあるセルフサービスの廃車置場で発見した。



このクルマは車両重量が800kgを超える程度しかなかったので、よりパワフルだが重いホンダ「デルソル Si」や日産「セントラ SE-R」といったクルマよりも速いくらいだった。そのうえ価格はずっと安かった。



スイフト GTの米国における当時の販売価格は1万149ドル(現在の貨幣価値に換算すると200万円弱)。1万2,455ドルのセントラ SE-Rや1万6,070ドルのデルソル Siより安かったが、1993年という時代には、たったの1万999ドルで買えたヒュンダイ「スクープ ターボ」が最もお買い得に感じられたものだ。



この個体は、厳しい環境の中で使い込まれ、ボディは損傷し、インテリアは色あせ、サビが発生しやすい箇所はことごとく錆びていた。



走行距離は17万5,303マイル(約28万2,120km)。そのほとんどの間、エンジンの回転数は5,000rpmを上回っていたことだろう。



メトロのオーナーであれば、愛車を改造するために、このスイフト GTからツインカム・エンジンやスポーツ・シートを持って行きたいと思うかもしれない。しかし、そんな人が実際にいるだろうか...。自動車の歴史の陰に埋もれたこの小さな名車は、人知れず朽ち果て、やがてスクラップにされる運命にある。合掌。



米国スズキは、1993年にスイフトを大々的に宣伝していなかった。そこで、このクルマの母国で放映されたカルタス ハッチバックのTVコマーシャル映像を用意した。



その前の世代の「カルタス GTi」(米国で売られていたシボレー スプリントのメーカーによるホットロッド・バージョン)のTVCMには、大量の炎やペット・ショップ・ボーイズの楽曲が使われていた。


By MURILEE MARTIN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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