ポルシェが慣れないSUVに手を出した時のように、背の高い商用バンにメルセデス・ベンツのスリー・ポインテッド・スターは不似合いな印象を受けることもある。しかし、「スプリンター」の成功に議論の余地はないだろう。このドイツの自動車会社は、今週よりアトランタで開幕中の北米商用車ショー(NACV)で、3世代目となる大型商用バンのレンダリング画像を先行公開した。

新型スプリンターのデザインは、昨年9月に"未来の商用バン"として発表された「ビジョン バン コンセプト」を思わせる。それを量産化したモデルでは、一般的なAピラーが備わり、ボディのサイドにくっきりとしたラインが入れられた。フロント・グリルも平凡なものに改められたが、水平型のヘッドライト(メルセデスでは"アスレティック"と呼ぶ)は、コンセプトカーからほぼそのまま受け継がれているように思われる。だが、ビジョン・バンのルーフに装備されていたドローンは、少なくともこの画像では見当たらない。

詳細な情報はまだ明らかにされていないが、メルセデスではこの新型スプリンターに新たなドライバーアシスト機能とテレマティクス技術を導入したコネクティビティプログラムを採用し、各車両や複数車両の管理を効率よく行えるようになると述べている。

メルセデスによると、スプリンターは1995年に販売が開始され、130カ国以上で累計330万台以上が売れているという。今年の第1四半期はその中でも最も成功を収めることになった。2017年の1月~3月にかけて、前年と比較すると約10%売上を伸ばしているのだ。2017年上半期の販売台数は9万6,200台となっている。

おそらく生産はメルセデスのサウスカロライナ州チャールストンにある新工場で行われることになるだろう(先代の米国向けモデルはドイツで製造されていたが、高額な関税を免れるため一部解体して輸入され、チャールストンの工場で再度組み立てられていた)。新型スプリンターは2018年上半期にまずは欧州で発売される予定だ。


By SVEN GUSTAFSON
翻訳:日本映像翻訳アカデミー