マクラーレン、歴史を感じさせる「XPグリーン」でペイントした「570GT」の限定モデルを発表!
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マクラーレン・ファンの方々は注目してほしい。同社のカスタマイズ部門「マクラーレン・スペシャル・オペレーション(MSO)」が、英国、ドイツ、オランダの選ばれた顧客のために6台のみ製作した特別限定モデル「570GT」を販売すると発表したのだ。「XPグリーン」のペイントが施されたこのモデルは、伝統的な英国車のナショナル・カラーと、1997年のル・マン24時間レース参戦のために製作されたホモロゲーション・モデル「F1 GT XP "ロングテール"」にインスパイアされたという。



1995年にル・マン24時間レース初出場で総合優勝を果たしたマクラーレン F1だが、翌1996年になるとポルシェが送り込んだ「911GT1」に惨敗。これに対抗するため、テールを伸ばして空力性能を引き上げた仕様を開発する。これが"ロングテール"と呼ばれる1997年型の「マクラーレン F1 GTR」だ。この改良したボディで出場資格を得るため、マクラーレンはロングテールの公道仕様モデルを3台製作している。その1台でマクラーレンが今も所有しているシャシー・ナンバー「56XPGT1」(上の写真)と同じ、深みのあるグリーンのボディ・カラーが、今回発表された570GTに採用された。ただし、グリーン1色だったF1 GTRに対し、この570GTはフロントのエアロブレードからサイドスカート、リアのディフューザーに掛けて、インテリアと同系色のピンストライプが引かれ、ドアにシルバー・グレイでさり気なく描かれたユニオン・ジャックから後方に向けて同色のストライプが入る。



インテリアはサドル・タンのレザーにグリーンのインサートとステッチが入る。センター・トンネルには限定ナンバーが刻印された専用のプラークが付く。

エンジンは通常の570GTと変わらず、(車名が表す通り)最高出力570psと最大トルク600Nmを発揮する3.8リッターV型8気筒ツインターボをミドシップに搭載。0-100km/hを3.4秒で加速し、最高速度は328km/hに達する。



マクラーレンによると、MSOが施したカスタムの内容は6台全て同一で、最終的な価格はオーナーが選択するオプションによって異なるが、通常の570GTより2万1,000ポンド(約317万円)を追加した額になるとのこと。例えば、By McLaren デザイナー・インテリアと、車体リフトシステム、リアビューカメラ、バウアーズ&ウイルキンズ製オーディオ等が含まれたGTアップグレード・パック、ステルス・フィニッシュの5スポーク軽量ホイールを装着した仕様であれば、18万8, 567ポンド(約2,843万円)相当になるという。

残念ながらこの570GTが日本で販売される予定はないが、それほどがっかりすることはない。マクラーレンは今後も、独自性をさらに追求した要望や、カラーとトリムの選択肢の増加に対応していくという。マクラーレン・オートモーティブでグローバル・セールス&マーケティング担当エグゼクティブ・ディレクターを務めるジョリオン・ナッシュ氏は、「MSOでは個々のオーナーがそれぞれ求めるマクラーレンの提供を可能にすると共に、お客様が選択肢をさらに広げられるよう、今回のXPグリーンの570GTのような限定車のラインアップを作り続けていきます」と述べている。


By Sven Gustafson
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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