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アウディフランクフルト・モーターショーで発表したコンセプトカーは、名前は平凡だが目指すものは非凡だ。

この「Elaine(エレーヌ)」と名付けられた電動SUVクーペのコンセプトカーは、アウディが「数年のうちに」可能になると約束する、自動駐車や自動車線変更、高速道路での130km/hまでの自動運転技術を搭載する。先日ご紹介したアウディのコンセプトカー「Aicon(アイコン)」と同じく、同社の人工知能システム「Audi AI」を搭載し、モデル名にもそのことを示すAIの文字がEl"AI"ne、"AI"conのように含まれている。これはアウディによれば、自分で学び、考え、共感することさえできるシステムだという。これを搭載するクルマは乗員の気持ちを理解するようになるというのだ。



Audi AIは、まるで専属コンシェルジュのように、ドライバーや同乗者の要望を予測して、サービスを自ら提案、手配する。例えば、ピザが食べたいなと思っていたら、その気持ちをAudi AIが読み取り、高速道路の次のサービスエリアに、焼きたてのピザを手配しておいてくれるかもしれない。ユーザーはモバイルアプリを使って、自動的に駐車スペースを探して収まるクルマの動きを確認したり、新しいサービスを追加したりすることもできるという。

アウディはプレスリリースの中で、「Audi AIは自動車の使い方を根本から変え、車内で過ごす時間の質を大幅に向上させます。クルマは、自宅、職場と並ぶ"第3の生活空間"としての性格がますます強まるでしょう。アウディは、個々のお客様のためになることを最も重視しており、それはモビリティと明らかに関係しています。Audi AIのお客様にとっての利点は明確に定められています。インテリジェントなシステムと技術によって、時間の質、安全性、効率、カスタマイズ性を向上させることです」と述べている。


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クルマ自体の特徴もご紹介しよう。エクステリアは、5月の上海モーターショーでデザイン実験と技術デモンストレーションを目的とした「e-tron Sportback」としてすでに発表されたもので、エレーヌは同車とボディライン、電動パワートレイン、マトリクスLEDエクステリアライトを共有する。足元には6スポーク・デザインの23インチ・ホイールを装着。全長4,900mm × 全幅1,980mm × 全高1,530mmというサイズはCセグメントに位置づけられ、アウディ「A7」に近い。シンプルでクリーンなインテリアは操作ボタンやスイッチの類が大幅に減らされ、大画面のタッチスクリーンがセンターディスプレイの下、センターコンソールの上、ドアトリムに設置されている。乗員はこれらを使ってシステムを操作する。



パワートレインは、フロントアクスルに1基、リアアクスルに2基、搭載された電気モーターが4輪を駆動する。アウディによれば、これは今後市販される電気自動車に採用を予定している構成をそのまま使っているという。最高出力は320kW(435ps)、ブーストモードでは379kW(515ps)を発生し、バッテリー容量は95kWh。航続距離は500km以上(NEDCモード)で、150kWの急速充電や、アウディワイヤレスチャージングシステムを使った非接触充電にも対応している。

このパワートレインを搭載するエレーヌまたはe-tron Sportbackの市販モデルは、2019年に投入される見込みだ。


By SVEN GUSTAFSON
翻訳:日本映像翻訳アカデミー