ホンダF1、マクラーレンとのパートナーシップを今季限りで終了 来季はトロ・ロッソにパワーユニットを供給
ホンダは15日、F1世界選手権におけるマクラーレンとのパートナーシップを2017年限りで終了すると発表。同時に、2018年からスクーデリア トロ・ロッソにパワーユニットを供給することで合意したと発表した。

かつてF1最強タッグとして知られたマクラーレンとホンダは、初めてパートナーシップを結んだ1988年にいきなり16戦中15勝という快挙を成し遂げ、1988年から1991年まで4年連続でコンストラクターズ・タイトルを獲得。1992年にホンダがF1から撤退するまで44勝を挙げた。2015年にホンダがF1に(3度目の)復帰を果たした際には、再びマクラーレンにパワーユニットを供給することになり、復活した「マクラーレン・ホンダ」の名前にファンは多大な期待を寄せたが、信頼性とパワー不足が解消されないまま両者の間に溝が拡がり、ついに復帰後は一度も表彰台に上ることなくパートナーシップを終えることになってしまった。

本田技研工業株式会社 代表取締役社長 八郷隆弘氏のコメント
「今回、志半ばでMcLarenと袂を分かつのは非常に残念ですが、お互いの将来に向けた最善の道として決断しました。これまでMcLaren-Hondaを応援してくださったファンの皆さまをはじめ、2015年の復帰の準備段階から多くの苦楽を共にしてきたドライバーやチーム、関係者の皆さまに心より御礼申し上げます。
2017年シーズンはMcLarenと共に最後まで戦い抜き、2018年以降もF1レース活動を継続してまいります」

McLarenグループ Executive Chairman兼執行委員会代表 シェイク・モハメド・ビン・イーサ・アール・ハリーファ氏のコメント
「Hondaは、McLarenと同じく勝利を目指してF1に取り組んでいます。我々のパートナーシップが当初望んでいた結果を生まなかったとしても、共に歩んできた輝かしい歴史や、F1での成功を目指してきた努力は意義あるものだと思います。しかしながら、今この時点では、別々にレースに情熱を注いでいくことがお互いにとってベストと考え、今回の結論に至りました」

McLarenテクノロジーグループ Executive Director ザク・ブラウン氏のコメント
「HondaがF1にコミットし、力を注いできたことに疑いの余地はありません。残念ながら、今回のプロジェクトでは、McLaren、Hondaともに当初望んでいたような結果を得ることはできませんでした。そこにはさまざまな理由がありますが、決してHondaとMcLarenのどちらか一方の努力が欠けていたわけではありません。ただ、今は、それぞれが別々の道を歩みだす時が来たのだと考えています。
来年からはライバルとして、HondaがF1に参戦し続け、いつの日か頂点に返り咲くことを期待しています」


一方、イタリアのミナルディを前身とするスクーデリア トロ・ロッソは、チーム名を英語に直せば分かるように、レッドブル・レーシングのジュニア・チームという位置づけとなる。昨年はフェラーリ、今年はルノー製のパワーユニットを搭載していたが、来年はホンダからパワーユニットの供給を受ける唯一のワークス・チームとしてF1を戦うことになる。

本田技研工業株式会社 代表取締役社長 八郷隆弘氏のコメント
「トロ・ロッソは、才能あるドライバーを数多く輩出してきた若さと勢いのあるチームで、彼らと共にチャレンジできることを、とても嬉しく思います。また、このパートナーシップの実現に向け、ご協力をいただいたリバティメディアとFIAに対して感謝を申し上げます。
ファンの皆さまの期待に応えられるよう、トロ・ロッソと共にチーム一丸となって戦ってまいりますので、応援をよろしくお願いいたします」

Scuderia Toro Rossoチーム代表 フランツ・トスト氏のコメント
「Hondaと共にレースができることを、チーム全員がとても楽しみにしています。Hondaの創業者、本田宗一郎さんが二輪車で初めてレースの世界に入って以来、レースは常に彼らの企業文化の中心です。そのHondaと我々が一丸となってチャレンジすれば、大きな成果につながるのは間違いありません。
HondaのF1活動には、初参戦した1964年から始まる長い歴史があり、エンジンサプライヤーとして5回のドライバーズタイトルと、6回のコンストラクターズタイトルを獲得しました。このHondaの伝統と実力をもってすれば、我々の未来は実りあるものになると確信しています」


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