ジョナサン・ワード氏と彼がCEO兼デザイナーを務めるアイコン社のクルマは、細部にまで拘りを感じさせる。彼らの「Derelict」プロジェクトは、旧いクルマの外観に歴史を感じさせる風合いを残しつつ、現代的な装備を加えて甦えらせるシリーズだ。この1967年製のフォルクスワーゲンタイプ2」マイクロバスも、一見するとちょっとくたびれたバンに思えるかもしれないが、中身はアイコン社によって大改造され、この先数十年も現役で走れる"ワーゲンバス"に生まれ変わっている。



依頼者の女性は、以前もVWのバスを所有していたが、本当に使える1台が欲しいとワード氏に相談した。ただし難題は、クラシックなバンのエッセンスをそっくり残してほしいという要望だった。そこでアイコン社は67年型タイプ2を入手し、改造に乗り出した。外装はワード氏が動画で語っているように、長年大事にケアされてきた証しでもある"patina"(パティーナ:「古つや」の意)をそのまま残し、ルーフラックとテント、そして後部に110V電源を目立たないように装備するなど、わずかなアイテムを追加。インテリアもオリジナルの見た目を維持しつつ、特製のウォールナット・キャビネットを備え、エアコンをはじめとする数々の現代的なアップグレードが施されている。空冷水平対向4気筒エンジンは、フォルクスワーゲン「ジェッタ」の2.0リッター直列4気筒エンジンに積み替えられた。ウィルウッド製のディスク・ブレーキで制動力も強化され、安心して乗ることができる。

下の動画では、完成したヴィンテージVWを走らせながら、ワード氏が今回の改造について解説しているので、その見事な変身ぶりを確かめていただきたい。




By CHRIS BRUCE
翻訳:日本映像翻訳アカデミー