ジャガーが2040年を想定した未来のステアリング・ホイールを公開 個人で所有するのはコレだけ!?
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それほど遠くない未来に貴方が所有するクルマは、この部分だけになるかもしれない。もし、こちらの画像がシュルレアリスムの絵画であるなら、1929年に制作されたマグリットの作品のように、「Ceci n'est pas un Volant(これはステアリング・ホイールではありません)」という逆説的な解説が付けられるだろう。



ジャガーが「セイヤー」と名付けたこの代物は、"未来のステアリング・ホイール"だという。音声で起動する人工知能(AI)が搭載されたこのステアリングは何百ものタスクを実行することが可能だ。貴方は乗るクルマにこれを持参するだけでいい。

「自動運転可能な電気自動車やコネクテッドカーが普及した未来の社会では、マイカーを所有することはありません。その代わり、時や場所を選ばず、必要な時にクルマを呼び出すことができるようになるでしょう」と同社は説明する。「我々ジャガー・ランドローバーはそうした未来を、コネクテッド・ステアリングホイール『セイヤー』と共に探求すると確信しています。将来、"クルマを所有する"と言えばこの部分だけとなるかもしれません」。



自動運転車の開発に集中する自動車メーカーの中にはペダルやステアリングが完全に無いクルマのコンセプトを提案した企業もある。しかし、今回のようなステアリングに関する画期的なアイデアは、自律運転車をシェアする社会を見据えた、正真正銘クルマのキーとなるものだ。

ジャガーによれば、どこかへ出掛ける必要があるときは、セイヤーに行き先と到着時間を告げるだけでいい。そうすれば出発時間には自宅の前にクルマが自動的に到着して貴方を待っており、さらに道中に運転を楽しみたいときは、お勧めのドライブ・コースまで提案してくれるという。

このコンセプト・デバイスのネーミングは、1951年から1970年までジャガーで「Eタイプ」や「Dタイプ」を設計したマルコム・セイヤーの名前から取られた。Dタイプは50年代にル・マン24時間レースで3連覇を果たしたレースカーだ。



今月7日、ジャガー・ランドローバーはロンドン芸術大学セントラル・セント・マーティンズ校で「Tech Fest(テクフェスト)」を開催し、2020年までに同社が展開するすべての車種に電動モデルをラインアップすることを発表。「Technology with Heart(ハートのあるテクノロジー)」をテーマとしたプレゼンを行い、このデバイスを披露した。


By JAMES RISWICK
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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