Related Gallery:Mini John Cooper Works GP Concept

MINIは今年のフランクフルト国際モーターショーに出展するワイルドなコンセプトカーで「GP」の名を復活させる。これまでMINIは2006年に初代、2012年に2世代目の「ジョン・クーパー・ワークス(JCW)」に、この名称を与えたレーシィなモデルを世に送り出してきた。今回、シンプルに「JCW GP コンセプト」と名付けられた3世代目は、過去の2台の市販モデルと同じデザイン・テーマを踏襲しながらも、かなり過激に進化している。



ボディのカラーリングはグレー・メタリックをベースにレッドをアクセントに使用しており、この辺りは先代と同様だ。だが、今回は"コンセプト"ということもあり、大袈裟なボディ・ワークが施されている。巨大なリア・ウイングはコの字というよりCの字に近い複雑な形状で、前後のフェンダーに取り付けられたオーバーフェンダーは、ホイールアーチを覆うだけでなく、言わば二次的なフェンダーとなっている。その上部は開放されており、ベントも開けられている。この拡幅というより追加されたフェンダーからつながる深いスポイラーが装着されたフロント・バンパーのインテークも大幅に拡大された。リア・バンパーには大きなディフューザーと、雨天のグランプリを走るF1マシンで見られるような"レイン・ライト"を装備。ホイールはブラックのスポークに赤いリムを組み合わせ、大きなGPのロゴが描かれている。



インテリアも過去のJCW GPのアイディアを突き進めたものになっている。これまでのモデルと同様、後部座席は軽量化のために取り外され、代わりに車体の剛性を高める加工が施されている。だが、単なる補強用の支柱を加えるのではなく、このGPコンセプトでは完全なロールケージが入っている。これに5点式レーシングハーネスを取り付けて、バケット・シートと組み合わせれば、乗員を安全かつ快適に包み込んでくれるだろう。軽量化のために取り除かれたのは後部座席だけではない。内装のほぼ全て、ヘッドライナーやプラスチック製のトリムまで省かれ、ドア・ハンドルはポルシェの軽量モデルを思わせるファブリック製のプルストラップに替えられている。



軽量化のために取り除かれなかったのはシートとダッシュボードくらいだ。黒/白/グレーのレザーとファブリックで覆われたシートには「0059」の文字が見られる。この数字は最初のMINIが誕生した1959年を意味するそうだ。ダッシュボードは通常の市販モデルから流用したようだが、センター・コンソールのスイッチ類は省かれ、メーター・パネルはディスプレイ式に置き換えられている。



現在のところ、MINIはGPを製品化する計画について何も発表していない。だが、現行の3世代目MINIをベースにしたJCW GPの市販モデルが登場する可能性は高いと思われる。もっとも、この内外装のまま市販化されることは期待できない。おそらくインテリアはきちんとトリムで覆われ、フェンダーも常識的な形状になるはずだ。しかし、おそらく後部座席はなく、リア・ウイングも(このままのデザインではないにせよ)装着されるだろう。

エンジンについても発表されていないが、過去のGPから推定すると、市販化される際には現行のJCWより少しだけパワーアップされるだろう。2012年のGPは通常のJCWの10馬力増しだった。現在販売されている3ドア・ハッチバックのMINI JCWは231psだから、おそらく240ps前後になるのではないだろうか。


By JOEL STOCKSDALE
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

Related Gallery:Mini John Cooper Works GP Concept


■関連記事
【ビデオ】MINI「JCW GP」がニュルブルクリンクでシリーズ最速記録を達成!
MINI史上最もパワフルな新型「MINI JOHN COOPER WORKS」の注文受付が開始
【ビデオ】MINIには、なぜ「クーパー」という名前が付いている?