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本国デビューから1年3ヶ月
待望のジュリア、日本上陸!


はじめに筆者は断言する。2017年9月6日をもってドイツ製Dセグメント・セダンの存在はすべて忘れてしまって構わない。なぜかって? わざわざ理由を言うまでもないだろう。本国デビューから遅れること1年3ヶ月、アルファ ロメオ・ジュリアがついに日本上陸を果たしたからだ(発売は10月14日)。

FCAジャパンが満を持してリリースする新型ジュリアは、6年ぶりに復活したアルファ ロメオのスポーツサルーンである。しかも、155から159までの過去3世代のモデルとは異なり、新型ジュリアはフィアットの FF大衆車をベースにコスメチェンジしただけのモデルではない。26年ぶりにFRレイアウトを採用し、メルセデスやBMWなどのドイツ製ライバルたちを迎撃すべく、世界でも屈指の高性能が与えられた本物のアルファだ。




伝説の「ジュリア」の
ネーミングが復活!


しかも、40年ぶりに「ジュリア」というアルファ ロメオにとって特別な意味合いを持つネーミングの復活である。

歴史を振り返れば、戦前は現在のフェラーリに匹敵するような少量生産の高級車ブランドであったアルファ ロメオだが、1933年の世界恐慌をきっかけに経営が傾き、当時のファシスト政権の肝煎りで国営化されてしまう。そして、戦後はそれまでの高級車路線を捨て去り、大衆量産車メーカーとして新たに歩みを始めるようになる。だが、アルファ ロメオの走りに対する情熱に変わりはなく、大衆量産車メーカーとなったのちもモータースポーツへの積極的な姿勢に変化はなかった。レース活動由来のテクノロジーは市販車にフィードバックされ、アルファ ロメオは手頃な価格の高性能車として世界的な定評を得ることになる。

62年に誕生した初代ジュリアは、そんな今日まで続くアルファ ロメオのブランドイメージを決定づけた傑作スポーツサルーン&クーペだ。当時としてはレーシングカーや高級スポーツカーのみに採用が許されていたアルミブロックの高性能なDOHCエンジン、5速トランスミッション、4輪ディスクブレーキなどの先進的装備を搭載。同クラスのライバルを性能面で圧倒した。

初代ジュリアはまたそのポテンシャルを活かして欧州各国で開催されたツーリングカーレースでも活躍した。とくに60年代には事実上のアルファのワークスチームであったアウトデルタによって、スプリントGTのボディをスチールからアルミに置き換えて軽量化したジュリアGTA がレースに投入され、自動車メーカーとしては新興のBMWとの間で、激しいデッドヒートが繰り返されたのである。

時を経てアルファ ロメオは「新時代を切り裂くフラッグシップサルーン」と位置づけたニューモデルに「ジュリア」のネーミングを与えた。アルフィスタならずともクルマ好きなら誰でも期待が高まることだろう。




往年の名車のディティールを
随所に盛り込んだニューモデル


エクステリア・チーフデザイナーのアレッサンドロ・マッコリー二氏。1997年にアルファロメオ・チェントロスティーレ(デザインセンター)に入社。147のエクステリアデザンや156スポーツワゴンのインテリアデザインを経て、ジュリエッタや4Cのチーフデザイナーを務めた。東京・東品川の寺田倉庫で行われた発表会で報道陣の前に姿を現した新型ジュリアは、全長4,635mm × 全幅1,865mm × 全高1,455mmという堂々としたディメンションを持つが、アルファ ロメオらしく流麗かつダイナミックなスタイリングで、スポーツサルーンらしく実際のサイズよりも引き締まってコンパクトに見える。

エクステリア・チーフデザイナーのアレッサンドロ・マッコリー二氏によると、フロントフェイス中央の盾型のグリルから左右に広がるキャラクターラインは1952年にカロッツェリア・トゥーリングとのコラボで生まれた1900 C52ディスコ・ヴォランテ(空飛ぶ円盤)、グリルのクロームの下に配された4つのスクープは戦前の高級スポーツカー8C2300、左右に分割されたエアダムは90年代中盤にDTMを席巻した155V6 TI、ボディサイドを流れるウェストラインはフランコ・スカリオーネが手掛けたジュリアSS(スプリント・スペチアーレ)にインスピレーションを受けたという。ディティールをよく観察して行くと他にも歴代アルファを彷彿とさせる部分が数多くあり、こうした自社の歴史を巧みに取り入れた上で、斬新なスタイリングを生み出したところは流石イタリアの名門・アルファ ロメオと言ったところだろう。

だが、新型ジュリアは単なる懐古趣味のクルマではない。ヘッドランプ周りにLEDデイタイムランニングランプ、リアエンドにLEDテールランプなどを採用するなど、新時代にふさわしい意匠を表現。さらには従来のアルファロメオに見られなかった特徴として、フロントオーバーハングを可能な限り切り詰めたことにより、操縦安定性の向上と安定感のあるフォルムを実現していることが挙げられる。
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アルファ ロメオ 公式サイト
http://www.alfaromeo-jp.com


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