ポルシェ・ミュージアムの車両保管所には、貴重なモデルや試作車などお宝がいっぱい!
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クルマ好きなら一度はドイツという国を訪れてみるべきだろう。アウトバーンでどれだけ速く走れるかに挑戦するのはもちろんのこと、各自動車メーカーの博物館も見逃せない。ポルシェ・ミュージアムはその1つで、同国南西部シュトゥットガルト郊外のツッフェンハウゼンという街にある。ポルシェ本社ビルや「911」生産工場がある敷地内に堂々と構えるその建物には、同社の自動車製造の歩みやレースの歴史に関する展示が詰まっている。



しかし、この博物館で見られるものは「氷山の一角」に過ぎない。実はそこからクルマですぐの所に、同社の「貴重車保管所」と呼ぶべき場所が存在するのだ。そこには博物館で展示するポルシェのコンセプトカー、プロトタイプ、デザイン研究用モデル、展示用カットモデル、レースカーの全てが揃っており、必要とあらばマーケティングやPR用に世界各地に搬送できるようになっている。また、同社がこれまで造り出した全ての車種が少なくとも1台は保管されており、中にはもちろん「959」や「カレラGT」、そして最近の「911R」のような特別限定モデルも含まれる。




保管されているのは同社が保有していたクルマが大半だが、中にはコレクションのために購入されたものもある。ただし、レストアされたものはなく、オリジナルの状態を保っていたものばかりという拘り様だ。ここには作業場が併設されており、そこでカメラのフラッシュを浴びるに相応しい状態に整備される。



筆者が個人的に心惹かれたものは、「カイエン」の"クロス・カブリオレ"とでも呼ぶべきコンバーチブルのデザイン試作モデル、狂気さえ感じる「パナメリカーナ・コンセプト」、世界に1台しかないリア・エンジンで4輪駆動の「944」、防弾仕様の996型911、量産には至らなかった「928」のコンバーチブルなど。カーミット・グリーン(カエル色)の「911カレラ 3.0タルガ」には、筆者がこれまで見た中で完璧と言えるタータン柄のインテリアが施されていた。




ここで目に触れるクルマの1台1台が素晴らしく、それぞれに興味深い逸話があるのだ。90分の時間制限のあった見学だったが、丸一日過ごせる場所である。

残念ながらここは一般公開はされていないので、その様子を写真で垣間見ていただくしかないのだが、誰でも訪れることができるポルシェ・ミュージアムに足を運ぶきっかけとなれば幸いである。シュトゥットガルト行きの航空券を買う価値は十分にある。


By JAMES RISWICK
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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