ボッシュ、霧の中でもサイクリストを検知する新しいブレーキシステムを発表

ボッシュと言えば、一般消費者には高圧洗浄機や電動工具のブランドとしてお馴染みだが、もとは100年以上前に黎明期だった自動車向けにマグネトー式点火装置を製造する会社として創業している。同社のモビリティ・ソリューションズ部門は大規模なもので、アクティブ・セーフティ・システムや自動運転も含む様々な便利な装置を作り出してきた。その最新のアクティブ・セーフティ技術として、同社は従来の歩行者検知システムをさらに進化させ、自転車も検知する緊急自動ブレーキを開発した。


先月、筆者はドイツでこのシステムをテストする機会を得た。細かい数値などについてはまだ未公開だったが、優れたシステムであることは十分に感じ取れた。実験の様子は文末に掲載したビデオをご覧いただこう。クルマはおよそ25km/hで走行していたが、前方を横切る自転車(の模型)が現れると、システムの作動と共に急停止して自転車との衝突を回避。障害物が通過してしまうと、クルマは再び動き出した。ボッシュによると、この「iBooster」システムはわずか0.16秒で反応するそうだ。この数値は瞬きよりほんの少し長いだけである。レーダーも搭載しているので、霧の中でもシステムは作動する。

Testing the cyclist detection on the automatic braking system. #BoschME #bicycle #cycling #activesafety

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「自動ブレーキ・システムの自転車検知機能をテスト中」

高速で走行中には機能しないが、この自転車検知機能は都市部や駐車場内で効果を発揮するだろう。ボッシュによると、駐車中のクルマの影から飛び出す自転車や、駐車スペースを探して注意が散漫になっているドライバーから自転車を守るのが目的だという。ドイツでは人身事故の4分の1に自転車が関係しており、そのうちおよそ3分の2が自動車との事故である。既に多くのクルマには歩行者検知機能が搭載されているが、自転車検知に注目したボッシュのシステムは緊急ブレーキ・システムをまた一歩進化させたと言えるだろう。

緊急ブレーキ・システムに加え、ボッシュのレーダーはクルマの影を走って接近してくる自転車も検知することができる。ドライバーにとって自転車は死角に入りがちで、その進行方向にドアを開けてしまうことがある。レーダーは全てのドアに有効で、検知範囲は半径20m以内となっている。

今回ドイツで試験を行ったのはどちらもフォルクスワーゲンのクルマだったが、このシステムは将来、様々なクルマに採用されるだろう。

By Reese Counts
訳:日本映像翻訳アカデミー