アウディ、太陽電池を組み込んだクルマのルーフを中国のHanergy社と共同開発すると発表
アウディは23日、新型電気自動車に採用予定の薄膜太陽電池を組み込んだパノラミック・ガラス・ルーフを、中国のHanergy Thin Film Power Groupと共同開発すると発表した。

アウディの発表によれば、太陽電池を製造する中国のHanergy社傘下に属するAlta Devicesが、太陽電池を埋め込んだルーフの設計を手掛けるという。太陽エネルギーをエアコンなど車内の電装システムに供給することで、走行距離の延長を図る考えだ。

同社は、詳しい投資額や量産化の開始時期については一切触れていないが、このソーラー・ルーフを取り付けたプロトタイプが、2017年末までに完成する予定であると述べている。

アウディは、2020年までに3種類の新型EVを投入する計画で、2025年までには完全な電動ドライブトレインが、同社の販売する新車の30%を超えることを目標としている。現在は2018年に発売予定の「e-tronクアトロ」が、路上でテストされているところだ。

フォルクスワーゲン・グループに属するアウディは、排出ガス不正問題によるリコールや検察の捜査、労働組合などからの止まない批判などへの対応に追われる中、電気自動車に注力する方針に転換しようとしている。

アウディは先月、電気自動車を開発する資金確保のため、2022年までに約100億ユーロ(約1兆3,000億円)の経費削減を目指すと発表した。また、同社はポルシェと新たに車両アーキテクチャを共同で開発し、ゼロ・エミッション技術の開発への投資を強化していく。コンポーネントやモジュールを共有することで、同じフォルクスワーゲン・グループ内で両ブランドの開発資金を抑える狙いだ。アウディによれば、いずれは太陽エネルギーを直接駆動用バッテリーへ充電できるようにしていきたいとのことだ。

アウディの調達担当役員であるベルント・マルテンス博士は、「これは、排ガスゼロで持続可能なモビリティの達成に向けての布石になります」と述べている。

Hanergy社は昨年、太陽光だけで走行可能な電気自動車を4台発表し、太陽光技術の拡大のため協力できる自動車メーカーを探していた。

注:この記事は、『Reuters』に掲載されたMuyu Xu記者の記事を転載したもの。


By REUTERS
翻訳:日本映像翻訳アカデミー