フェラーリ、「カリフォルニア」の後継となる新型「ポルトフィーノ」を発表!
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2009年に発売されたフェラーリ「カリフォルニア」と、そのV8エンジンの排気量を縮小してターボ化した「カリフォルニアT」は、2,500万円以下(日本での販売価格)で買えるフェラーリのエントリー・モデルとして位置づけされてきた。そして8月23日、フェラーリはその後継モデルとなる「Portofino(ポルトフィーノ)」を発表した。これは同社のフラッグシップ「812 スーパーファスト」の下に位置する新たなエントリー・レベルのGTカーになる。カリフォルニアTより大幅に軽量化され、さらにパワフルとなったが、開閉式ハードトップを備えるボディ・スタイルはそのまま継続されている。ちなみに車名は米国の西海岸からイタリアの高級リゾート地に変更された。

ポルトフィーノの長いボンネット下に搭載されているエンジンは、既にお馴染みの3.9リッターV型8気筒ツインターボ。だが、その最高出力はカリフォルニアTの560馬力から600馬力へ、最大トルクも755Nmから760Nmへ引き上げられた。先代と同様、7速デュアルクラッチ式トランスミッションを介して後輪を駆動する。エンジンのマッピングが変更されたほか、ピストン、コネクティングロッド、インテークおよびエキゾーストを改良することで、ブーストアップが可能になったという。新たに採用された「バリアブル・ブースト・マネージメント・システム」は、選択されたギアに合わせて駆動輪に伝達されるトルクを調整する。0-100km/h加速は3.5秒と、カルフォルニアTより0.1秒短縮された。最高速度は320km/h以上と発表されている。



ポルトフィーノには、初めて第3世代の電子制御リア・ディファレンシャル(E-Diff3)が搭載された。「F1-Trac」トラクション・コントロール・システムとの組み合わせにより、メカニカルグリップだけではなく、限界域での車輌コントロールも改善されているという。磁性流体(MR)ダンピングシステム(SCM-E)は、ハンドリングと乗り心地の両面を向上させた。さらに特筆すべきは、ポルトフィーノは今年2月に発表された812 スーパーファスト続いて、電動アシストパワーステアリングを採用していることだ。フェラーリはこれにE-Diff3を組み合わせることで、高速走行時の安定性を犠牲にすることなくステアリングレシオを7%引下げ、ステアリング・レスポンスをさらに向上させたと述べている。

ポルトフィーノはカリフォルニアよりもさらに長く、低く、ワイドになっている(全長4,586mm × 全幅1,938mm × 全高1,318mm)。新型シャシーは最新の設計および製造技術を導入し、軽量化だけでなく、ねじれ剛性の強化も実現したという(具体的に削減された重量については明らかにされていない)フロント・アクスル後方にV8エンジンが搭載されているため、前後重量配分は前46:後54となっている。



予想通り、フェラーリはポルトフィーノのボディをデザインする際に、エアロダイナミクスの効率性を重視した。全体的に、812 スーパーファストを小型化したように見える。812 スーパーファストのルックスが好きなら、ポルトフィーノの外観も気に入るだろう。小さなリップ・スポイラーと拡大されたエアインテークが、効率よく有効的に空気を導く。フロントのホイールアーチ後方からドアに向けて刻まれた深い切り込みをご覧いただきたい。リアエンドは開閉式ハードトップをさらにうまく隠している。初期型のカリフォルニアは古臭く後方が丸くふくらんでいた。デザインが刷新されたカリフォルニアTでは改善されたが、この新型ポルトフィーノは最初から素晴らしいスタイルだ。



インテリアは全面的に新設計された。10.2インチのインフォテインメント・スクリーンは「488 スパイダー」と違って助手席の乗員にも見やすい。エアコンはルーフを開けていても閉じていてもキャビンを快適に保つように改善され、オープントップ時にはディフレクターが後方からの風の巻き込みと風切り音を抑える。ステアリング・ホイールの形状もわずかに進化した。

実車は9月のフランクフルト・モーターショーで公開される。価格はそれ以降に発表されるだろう。


By REESE COUNTS
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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