【激安輸入中古車のススメ】第4回 激安中古車を選ぶなら輸入車から選べ!(後編)
(前回までのあらすじ)
免許を取得してからの26年間で26台のクルマに乗り継いだ筆者。そのうち23台までが中古車で、その9割以上が30万円以下の激安輸入中古車だ。人からはよく「そんな安いクルマ大丈夫なの?」と聞かれるが、じつは需要の少ない低年式の非ドイツ系輸入車は、国産中古車以上にバリュー・フォー・マネーが高く、お買い得なのだ。初期投資が少ないので、万が一トラブルを起こしても修理するか、売るか、捨てるか、だましだまし乗るかを財布の中身と相談しながら気楽に決められるのがメリットだ。

これまで掲載された記事はこちら!
【激安輸入中古車のススメ】第1回 筆者が10万円で買った初代シトロエン C5(前編)
【激安輸入中古車のススメ】第2回 筆者が10万円で買った初代シトロエン C5(後編)
【激安輸入中古車のススメ】第3回 激安中古車を選ぶなら輸入車から選べ!(前編)

輸入車は国産車に比べて車種の選択肢が多いことが特徴だが、それは激安中古車でも変わりはない。写真は筆者がC5の前に乗っていた02年型プジョー306カブリオレ。コンディション良好な個体だったがコミコミ35万円で購入したことは第1回でも書いた通り


国産中古車にその装備ついてる?
激安車でも内容充実の輸入車


輸入中古車のメリットは価格だけではない。インポーターの販売政策もあって日本仕様の輸入車はアクセサリーが大変充実しているのだ。国産車では上級グレードにしか標準設定されないオートエアコン、本革内装、スライディングルーフ、クルーズコントロール、カーナビ、高級オーディオ、ETCなどの装備が輸入車なら下位グレードでも設定されていることもあるし、低年式のモデルでもサイドカーテンエアバッグやトラクションコントロールなどの安全装備が充実していることがある。これらの装備は同じ予算の国産中古車では見かけることはあまりないし、カーナビやETCのように後づけできる用品だったとしても別途費用が発生するのでユーザーの金銭的な負担が増える。

さらに国産車以上に車種の選択肢が豊富なのもメリットだろう。乗り出し50万円の予算もあれば、高級セダンでも、クーペでも、ステーションワゴンでも選びたい放題。モノによっては走りが魅力のホットハッチやスポーツカー、個性的なコンバーティブルやSUVだって選べてしまう。同じ予算で国産中古車なら何が選べるかと言えば、みすぼらしい低年式の軽自動車か、魅力の薄いコンパクトカー、オヤジセダンがせいぜいだろう。


激安で買った中古車でも輸入車は安全装備が充実していることが多い。写真は2代目シトロエン C5だが、筆者が購入した前モデルでもサイドカーテンエアバッグやニーエアバッグなど7個もエアバッグがついている。もちろん、オートエアコンやオートクルーズなどの快適装備もある。


The 2001 Ford Escape gave drivers off-road capabilities in a vehicle with nimble on-road handling.
国産車なら相場が高めのSUVだって輸入車なら総額50万円程度で購入可能。例えば、写真のフォード・エスケープなら走行距離10万km以下の車両が車両本体30万円程度で狙える。激安中古車の範疇から外れるが、同社のエコスポーツは3年落ち・走行距離1万km未満で80~130万円ほど。こちらも買いだ!


ゼロ年代のドイツ車はトラブル多し
脱・ドイツ車がトラブル回避の秘訣


輸入中古車を購入する上で心配なのはトラブルだが、2000年代に入ってからのイタリア車やフランス車は信頼性が高くなったのでまず大丈夫。反対に「信頼性が高い」と定評のあるドイツ車は、巷での評価とは裏腹に電子制御が増え、メカニズムが複雑化しているのでトラブルが多くオススメできない。もしもドイツ車の激安中古車を選ぶなら、メルセデスなら初代Cクラス(W202)以前、BMWなら4代目3シリーズ(E46)前期型以前など、90年代のモデルを選んだほうが安心できる。

中古車のコンディションは前オーナーの取り扱いやメンテナンス履歴が大きく影響するが、その点でも輸入中古車は比較的安心だ。そもそも輸入車を選ぶ人は経済的に恵まれている人がほとんどだ。国産大衆車のように乗りっぱなしにされた個体はむしろ少なく、激安で売られているようなクルマでも、手放す寸前までカネをかけて保守整備を受けた個体が結構ある。それを裏付けるのが新車時からの整備点検記録簿で、筆者のこれまでの経験から言って、国産中古車よりも輸入中古車のほうがしっかりと記録簿が残されているケースが多かった。


筆者が以前所有していたことがある初代メルセデス・ベンツCクラス(W202)。C200やC220などのベーシックグレードは富裕層が家族用に買い与えることがあり、走行距離の延びていない極上の中古車が格安で販売されることがある。人気のC280やAMGはファーストカーに選ばれることが多いため、激安車はそれなりに荒れているのでオススメできない。


元・金持ちのセカンドカーは
コンディション極上の激安車となる


激安輸入中古車でいちばん買い得感があるのは、お金持ちが奥さんや娘さんのために買い与えたようなクルマで、メルセデスのCクラスやBMW 3シリーズ、アウディ A4のベーシックグレードによく見られる。

これらのクルマは年式が古くなったという理由から新車に代替されたようで、走行距離が少なく、正規ディーラーで受けた記録簿がたっぷりと残されており、コンディションは新車同様というケースが多い。また、ガレージ保管されていたのか、塗装やゴム部品、ヘッドランプの劣化が少ないのだが、バンパーなどにガリキズが残されていたりするのも特徴だ。だが、そんなものは板金塗装店で3~4万円も出せば補修ペイントしてくれるのでたいして気にする必要はない。ある程度目効きにならないとこうした中古車は見分けられないかもしれないが、たまたまそうしたクルマに巡り会えたら、車種やグレード、ボディカラーなどは妥協してでも買うべきだろう。

筆者が7~8年前に30万円で買ったメルセデスC200(W202)がまさしくそうしたクルマで、内装は新車同様にピカピカで、リアシートは使用した形跡すらなかったほどだ。このメルセデスは本当に素晴らしかった。2.0リッター直列4気筒エンジンはいささかパワー不足で、加速時など多少かったるさを感じたものの、コンディションについては文句のつけようがなかった。手放すまで最低限のメンテナンス費用だけで維持費もほとんど掛からなかった。しかも2年間乗って購入した金額とほぼ同額で手放せたのだ。激安中古車を狙うならこうしたクルマを選びたいものだ。


メルセデス・ベンツ Cクラスと同様にBMW 3シリーズのベーシックグレードも富裕層が家族用に買い与えることが多いクルマだ。狙うのならシリーズ排気量が小さな318iや320i。E46の後期型以降は古くなるとトラブルが多く、BMWはパーツ代が高いのでトラブルが出たら捨てるものと割り切ったほうがいい。


同じ理由でアウディ A4もオススメだ。FFの1.8Tあたりが狙い目。ただ、アウディは内装の経年劣化が比較的出やすいため、良い個体を探すのに少し手間がかかる。激安輸入車の場合、コーナーポールやハーフシートカバー、メーカーロゴ入りのクッションなどのオプションが付いている個体は年配・女性ユーザーが乗っていたケースが多く、荒れた車両が少ないので積極的に選びたい。
(明日掲載予定の第5回へ続く!)


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【激安輸入中古車のススメ】第1回 筆者が10万円で買った初代シトロエン C5(前編)
【激安輸入中古車のススメ】第2回 筆者が10万円で買った初代シトロエン C5(後編)
【激安輸入中古車のススメ】第3回 激安中古車を選ぶなら輸入車から選べ!(前編)