ワーゲンバスが電気自動車となって帰ってくる! フォルクスワーゲン、「I.D. Buzz」を2022年に発売すると正式発表
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フォルクスワーゲン(VW)のアイコン的なマイクロバス、通称"ワーゲンバス"が、現代的な電気自動車となって復活する。「I.D. Buzz」コンセプトをベースにした市販車が2022年に発売されると、正式に発表されたのだ。主なターゲットとなる市場は北米、欧州、中国で、商用のカーゴバン・モデルと乗用モデルの両方が投入されるという。さらにVWは、このバスが自動運転輸送に関する同社の戦略において大きな役割を担うだろうとも述べている。

今回の発表は、8月19日にペブルビーチ・コンクール・デレガンスの場で行われた。VWはI.D. Buzzを、1960年代の「タイプ2」マイクロバスが持っていた、カリフォルニアのサーファー達による大らかな雰囲気と結びつけようとしたらしい。



VWによれば、I.D. Buzzの市販モデルはコンパクトな4ドアで、高い着座位置に、ホイールベースが長くてオーバーハングは短く、フロア下にバッテリーを搭載するという。4輪駆動も用意されるそうだ。プラットフォームは、先行して2020年に発売予定のハッチバック「I.D.」と共通で、VWが電気自動車用に開発した「モジュラー・エレクトリック・ドライブ(MEB)」と呼ばれるアーキテクチャがベースとなる。I.D.とI.D. Buzzの間にもう1台、クロスオーバー車「I.D. Crozz」の市販モデルが発売される見込みだ。

市販モデルの車名や航続距離については、まだ明らかにされていない。ちなみにコンセプト・モデルでは、新欧州ドライビングサイクルに基づく航続距離が600km、後部座席を倒した時の積載容量は約4,601リッターと発表されていた。



これまで販売されたVW車の中でも、とりわけ愛されたクルマをEVの形で復活させることで、VWはかつて同社の特徴的テクノロジーであったディーゼル・エンジンとの決別に向けて最も劇的な一歩を踏み出そうとしている。排出ガス不正の発覚以来、世界各地で巨額の罰金が科され、おびただしい数の法的問題に直面したVWは、首脳陣を交代し、製品戦略を軌道修正して、ディーゼル・エンジンから電力を志向する消費者により寄り添う方向へ転換した。

過ぎ去った時代のバン愛好家に感情的に訴えかけることに加えて、現代のマイクロバスは商用車部門をターゲットに、レベル3の自動運転技術を採用し、混雑した都市圏での配送を支援することを視野に入れている。

VWは、1月の北米国際オートショーで発表したコンセプト・モデルに寄せられた強い反響を受けて、I.D. Buzzの市販化を決断した。VW北米地域CEOのヒンリッヒ・ウェブケン氏はプレスリリースの中で、「このクルマは、情緒と実用性と持続可能性のバランスが絶妙であると同時に、当社の技術的な先進性を示すものです。高い座席位置、荷室容量、全般的な実用性、そして4輪駆動の設定をこのように魅力的なデザインに詰め込んだクルマこそ、お客さまが私たちに求めているものです。ゼロエミッションのアメリカン・ライフスタイルに最適です」と述べている。

By Greg Migliore
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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