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ブガッティ「シロン」
尊きブガッティ「ヴェイロン」の全てを110%に引き上げれば、ほとんど「シロン」に近い。その速さには度肝を抜かれ、背中は快適なシートに押しつけられる。最高出力1,500馬力がもたらす世界とはこういうことだ。だが果たして、これは偉大なスポーツカーと言えるだろうか?

今回、評価を担当した我々のスタッフは、シロンの凄まじいパワーを何度も飛行機に例えていた。ゆっくりと運転することなど不可能だ。重量は大きく、価格は無慈悲なほど高額。だから、コーナーを鋭く走り抜けるスポーツカーというよりも、膨大なパワーを発揮して突き進むロケットのようなツアラーと考えた方がよい。そして周囲にこれほど速いクルマがないことだけは、紛れもない事実だ。

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フェラーリ「812 スーパーファスト」
まず、誤解しないでいただきたい。このフェラーリは最高のスーパーカーだ。雷のように速く、いつの時代も最高のエンジンと称された自然吸気V型12気筒を搭載している。

だが、フロント・エンジンのフェラーリは進化したことで、少しばかり魅力を失ったように感じられた。各部に多数のベントやスラットが設けられたスタイリングは、目的に適っているし、ハンサムには見えるが、美しいとは言えない。装備面も進歩した。800馬力を制御するために、「488」では否定的な意見もあったEPS(電動パワーステアリング)が採用され、トラクションおよびスタビリティ・コントロール、ダンパーとも連動して車体の安定を維持する。

通常生産のモデルとしてはフェラーリ史上最速であり、どの観点から見ても普通以下ということはない。だが、我々が求める純粋なドライビングを味わうには、少々複雑すぎた。

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ポルシェ「911 GT3」
最新の911 GT3は素晴らしいクルマだ。先代GT3は車両火災が発生し、マニュアル・ギアボックスの設定もなかった。ポルシェは前者の問題をリコールで改修し、後者についてはサーキットの速さという論理で対処した。確かにデュアルクラッチ式のPDKは素晴らしいギアボックスだ。もちろん、今回も採用されている。だが、新型には6速マニュアル・ギアボックスも用意された。そして、より洗練され、改良が進み、さらにシャープになったことで、GT3は兵器並みのモンスター・マシンとなった。

自然吸気4.0リッター水平対向6気筒エンジンは最高出力500psを発揮し、レブリミットまで鋭いサウンドが高まっていく。典型的な911の人間工学に基づいた快適性と、バンシー(アイルランドの妖精)が路面を蹴りながら上げる物悲しい叫び声のような音の組み合わせは、このマシンの持つ人を惹き付ける二面性だろう。ターボチャージャーが席巻する現在、GT3のパワーユニットから感じられる純粋性は貴重だ。こんなクルマが作れるのはポルシェのような特別なメーカーだけである。我々がリストに加えることは当然と言えるだろう。

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By AUTOBLOG STAFF
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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