【特集】米国版Autoblog編集部が選ぶ2017年上半期のベスト・スポーツカー!(第1弾)
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今年も半分を少し過ぎ、既に多くの新型車が登場した。それらの中から、試乗した際に思わず靴下が脱げそうになった9台のスポーツカーを、2017年上半期のベストとして、3回に分けてご紹介しよう。

フォード GT
フォードGTには、伝説的な2つの先祖がいる。説明不要の初代フォード GT40と、スーパーチャージャー付きV型8気筒エンジンを積んだそのリメイク版だ。V型6気筒ツインターボ・エンジンを搭載する新型は、偉大な先祖の跡を継ぎ、これから伝説となるクルマである。

フェラーリやランボルギーニ、マクラーレンがいる上に、ミドシップとなる次期型シボレー「コルベット」の登場を控えるこの世界において、フォードは自分自身のやり方で、スーパーカーを作り上げた。まだ新型GTに乗ったことがある人は少ないだろうが、運転したことがある人は同意してくれるはずだ。このクルマが当初の誓いに忠実であり、フォードが本物のスーパーカー・メーカーとしての潜在能力を存分に発揮したということに。野心、それに実行力こそ、フォード GTがこの地位に君臨できた理由だろう。本当に特別なクルマなのだ。

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アストンマーティン「V12 ヴァンテージS」
基本設計の旧さは否めず、数字の上でこのクルマを上回るものも多い。しかし、このアストンマーティン V12 ヴァンテージSには、現代の他のクルマでは求め得ない魅力がある。フロントに搭載された旧き佳き大排気量の自然吸気V型12気筒エンジンと、マニュアル・トランスミッションの組み合わせだ。少なからず欠点はあるものの、豪快な骨太さと逞しさを味わえる。

そしてこのV12エンジンには感傷的にならずにはいられない。今後、各自動車メーカーは、例えばマクラーレンのように、最先端技術の粋を集めたクルマを作り続けるだろう。V12 ヴァンテージSは、アナログで自然主義的な最後のスーパー・スポーツと言える。最新の優秀なクルマが、単に動力性能だけでこのクルマを打ち負かしたとしても、我々の心は決してアストンマーティンから離れない。忘れてはならない存在だ。

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シボレー「カマロ ZL1 1LE」
今回ご紹介する9台のスポーツカーの中でも、1LEは上位に入る。その理由は独創性によって物理の法則さえも超越しようとするような途轍もない速さと、壮大とも言える目的意識の高さだ。1LEは、例えばポルシェ「911GT3」のような、控え目なサーキットの暗殺者ではない。もっと大袈裟で、動きは大きく、音は強烈、そしてグリップは強力だ。

あなたをイライラさせずにきちんとアイドリングする、ビンテージ物のストックカーを思い描いてみてほしい。非常に楽しめるが、それは単に限界が高いからというだけでなく、限界までの危険領域の幅が、粘着力の高いグッドイヤーのタイヤと同じように幅広いからだ。これによって、1LEは最高のドライバーズ・カーに仕上がっている。また、我々が今年試乗したスポーツカーの中で、1LEを最も素晴らしいクルマの1つとして挙げる理由だ。

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By AUTOBLOG STAFF
翻訳:日本映像翻訳アカデミー