16バルブ「4A-GE」エンジンを積むホットハッチ、1987年型トヨタ「カローラ FX16 GT-S」を廃車置場で発見
Related Gallery:Junked 1987 Toyota Corolla FX16 GT-S

カローラ」という名前は、1980年代の米国では非常にややこしいものであった。と言うのも、1970年代後半に3代目カローラが大成功を収めたことから、米国トヨタは、この人気にあやかろうと、他のクルマにもカローラのバッジを付けた始めたのだ。その先頭を切ったのは1980年に登場した「カローラ・ターセル」だが、普通のカローラとは全く関連のないクルマだった。1980年代には、トヨタのクルマを買いに来た顧客は同じショールームで、後輪駆動と前輪駆動の"カローラ"から選ぶことができたのだ。

今回ご紹介するのはまた別のカローラで、いわばカローラのホットハッチだ。1980年代後期にこのクルマが発売されると、フォルクスワーゲン「ゴルフ GTI」のオーナーは青ざめたといわれている。筆者はそのAE82型と呼ばれる「カローラ FX16 GTS」の1987年型を、サンフランシスコ・ベイエリアにあるセルフサービス式廃車置場で発見した。



カローラは信頼性が高いことで有名だが、ただし4バルブの高回転型ツインカム4気筒「4A-GE」エンジンを積んだFX16に関していえば、情熱的すぎるオーナーの手に渡ると、コンクリートの壁に激突させたり、オイルパンにコネクティングロッドを突き出させたりする傾向が見られた。しかし、この個体は走行距離24万マイル(約39万km)でも状態はしっかりしているように見受けられる。



筆者がこのクルマを発見した廃車置場から南へ25マイル(約40km)の所には、元GMのフリーモント組立工場で、NUMMI(ヌーミ)の略称で知られるニュー・ユナイテッド・モーター・マニュファクチャリングの工場があった。かつてカローラが生まれたこの場所で、現在はテスラのクルマが生産されている。自動車の生涯がちょうど一巡りしたと言えるだろう。



筆者の経験から言うと、ノーマルの状態であれば、AE82型GT-SはAE86型GT-Sよりずっと速いクルマだった。だが、これにパワーアップを施していくと、ドラッグ・レースではAE86の方が俄然優位になる。



このクルマはなかなか荒っぽい使い方をされていたようで、例えばこの応急処置的なドアロックの修理の痕がそれを物語っている。しかし、この錆びもなくインテリアもまずまずの状態のカローラは、これから破砕機送りとなる運命なのだ。



「16バルブ・エンジンは速く、タイヤは路面に張り付き、4輪ディスク・ブレーキを装備」


By MURILEE MARTIN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

Related Gallery:Junked 1987 Toyota Corolla FX16 GT-S


■関連記事
AE92型トヨタ「カローラ GT-S(スプリンタートレノ)」を廃車置場で発見

その他の「廃車置場」シリーズはこちら