ドイツ政府、ポルシェ「カイエン」に違法なソフトウェアが搭載されているとしてリコールを命じる
ドイツ運輸相のアレクサンダー・ドブリント大臣は先週、違法な排出ガス制御ソフトウェアを搭載しているとして、排気量3.0リッターのディーゼルV6エンジンを搭載するポルシェ「カイエン」にリコールを命じたことを発表した。

同大臣は報道陣に対し、法的基準を満たすためにソフトウェアのアップデートを行わないかぎり、同車の認可は取り下げると語っている。

スポーツカー・メーカーのポルシェAGは、2015年に排出ガス規制を逃れるための違法な制御ソフトウェアを使用していたことを認めたフォルクスワーゲンの傘下にある。

ポルシェは27日、「不正な」エンジン制御ソフトウェアが、社内における排出ガス検査で見つかったと発表。この問題を修復するため、リコールを行うことに同意したという。

「当然ながらメーカー側が費用の100%を負担する。なぜ不正なソフトウェアがクルマに搭載されていたのかについては説明されていない」とドブリント大臣は語り、次のように続けた。「我々は、ユーロ6規制に適合している3.0リッターのディーゼル・エンジンが搭載されたポルシェ カイエンを調べた。この調査で、同車にいわゆる防衛戦略、つまり実際に路上を走行する際にはより多くの有害物質が排出されるソフトウェアが搭載されていることが分かった」

「我々の見解では、これは排出ガス試験用の対策であり、許しがたい不正であるとみなしている」

「最新の排気ガス浄化システムを搭載しているとしても、このソフトウェアが違法であることに変わりはない。法で定められた基準に合致していないし、取り除く必要がある」とドブリント大臣は語った。

同大臣は、ポルシェが早急にソフトウェアを法に準拠したものにするだろう、とも語っている。

ドブリント大臣によれば、ドイツで7,500台、ヨーロッパでは2万2,000台のクルマがリコール対象となっており、「我々はディーラーに何台あるのか把握していないが、これらのクルマは認証取消の状態にある」とのこと。

カイエンは、兄弟モデルのフォルクスワーゲン「トゥアレグ」とコンポーネントを共有している。

ドブリント大臣は、トゥアレグについて質問されると、次のように答えた。「技術的な問題であり、トゥアレグにも同じような設定が施されていることは推定できるが、同じハードウェアを搭載しているからといって同じソフトウェアを使用しているとは限らない。しかし、同じソフトウェアが使われていた疑いはある」。

運輸省が行っている調査やフォルクスワーゲンに対する事情聴取の結果を待たなければならないが、「その可能性は高い」と大臣は話す。

27日にはフォルクスワーゲンの決算発表があったが、フランク・ウィッターCFOからは、ポルシェのリコールについてのコメントはなかった。

シュトゥットガルトの検察当局では、アウディから供給された3.0リッターのディーゼル・エンジンを搭載する車両について、ポルシェAGに対する捜査を続けている。

フォルクスワーゲン傘下にあるもう1つの高級ブランドのアウディもまた、3.0リッターのディーゼル・エンジンに不正を施した疑いで、ミュンヘンの検察から捜査を受けている。


By REUTERS
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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