ホンダ、フロリダの衝突死亡事故はタカタ製エアバッグが原因である可能性を指摘
ホンダは27日、フロリダ州で先週起きたクルマの衝突事故は、タカタ製エアバッグのインフレーターが破裂したことが原因である可能性を指摘した。これでリコールの対象となった欠陥エアバッグによる死者は世界で19人目となり、安全性に重大な影響を及ぼす自動車のリコールはかつてない規模となっている。

ホンダによれば、フロリダ州ホリデーで事故に遭ったドライバーは、2002年型「アコード」を運転しており、クルマのインフレーターが破裂していたということだが、正式な死因はまだ明らかにされていない。オーストラリア・シドニーで13日に起きた死亡事故も、タカタ製欠陥エアバッグによる可能性が高いと、現地メディアは報じている。頸部に当たった金属片が死亡の要因だった。

現在までに明らかになっているタカタ製エアバッグによる死者は、少なくとも世界で18人、負傷者は180人に上る。このことでタカタ株式会社は先月26日、東京地裁に民事再生法の手続きを申請し受理された。欠陥エアバッグのインフレーターは強い衝撃で破裂し、金属片が車内に飛び散る恐れがある。

フロリダの事故で亡くなった34歳の女性は、頭部外傷が死亡の一因と言われている。地元メディアによれば、事故は19日、19歳の運転する1999年型ポンティアック「ファイヤーバード」が彼女の進路に進入し衝突したものだという。

2002年型アコードのインフレーターは2011年からリコール対象として届けられており、ホンダは数年に渡り、21回の通知を登録証の所有者に郵送しているという。また、現在の所有者宛てにも10回の通知を出しているが、まだ全車両の改修作業は完了していない。

「リコールがうまく行っていないことの証拠です。問題の車両を追跡し改修するのに十分な手立てが取られていません」とフロリダ州のビル・ネルソン上院議員は声明で語っている。

2002年型アコードは、改修が必要な30万台のホンダ車の中でも、特に破裂するリスクの著しく高いインフレーターが搭載されている。

昨年、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)はクルマを所有するドライバーに対し、「安全に不安のある」クルマは、改修されるまで運転は控えるようにと要請を出した。また、同局では2001〜2003年型のホンダやアキュラに採用されたエアバッグのインフレーターが、5割の確率で衝突時に破裂する恐れがあると伝えている。

2009年5月以降に起きたタカタ製インフレーターによる死亡事故のうち、17件はホンダ車に搭載されていたものだ。うち5件はマレーシアで起きた事故で、今回問題となっているインフレーターとは別のタカタ製品だという。また、2015年12月に南カリフォルニアで起きた死亡事故はフォード車だった。

タカタの米国子会社であるTKホールディングスのスコット・コーディル最高執行責任者(COO)は法定供述書で、タカタがこれまで行い、これから2019年までに行うリコールで、総計1億2,500万台の改修を完了させると述べた。これには米国の6,000万台も含まれる。


By REUTERS(David Shepardson)
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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