スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス、米国で少量生産自動車メーカーとしての認可を獲得
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映画監督ジェームズ・グリッケンハウス氏率いる「スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(SCG)」が、ついに少量生産の自動車メーカーとして米国政府に認可された。つまり、同社は米国内で最大325台までの車両を生産することが可能になるということだ。

承認したのは米国の道路交通安全局(NHTSA)で、安全性と排出ガス規制法を順守すれば、連邦規定の内いくつかが免除されることになる。今年の4月にSCGが同局へ申請していたものだ。現在はイタリアのトリノでクルマが製作されている。

販売店が米国にいつ設立されるのかということについては、まだ発表されていない。



さて、話をクルマに戻そう。

SCGが製作するクルマは素晴らしいスーパーカーだ。価格は200万ドル(約2億2,400万円)ジャストで、3種類のバージョンが用意される。まずは「SCG 003S」。車名末尾の「S」は"ストラダーレ"、つまり公道走行向けの仕様であることを表す。最高出力750hp、最大トルク81.6kgmを発生するV8ツインターボ・エンジンとパドルシフト付き7速デュアルクラッチ式ギアボックスを搭載し、公道での使用に求められる通り、快適性を備えたモデルだ。2年前に初めて発表された際には、ホンダ製V6ツインターボを搭載する予定と言われていたが、どうやらBMW製4.4リッターV8ツインターボが採用されることになったようだ。ボディの形状や細部のデザインは、市販化を目指して今日まで少しずつ改良が進められている。



「SCG 003C」は"コンペティツィーオネ"を表す「C」が付くように、完全なレース仕様だ。今年のニュルブルクリンク24時間レースでポールポジションを獲得したことから、すでに実力は実証済み。有名なノルドシュライフェ(北コース)を6分33秒でラップできる性能を持つ。SCGでは、「SCG 003Cで国際レースに出場する顧客には、全面的なサポートを提供する」という。また、このクルマのオーナーは「ニュルブルクリンク24時間レースで勝利する現実的な可能性がある」とも述べている。

そして3つ目のバージョンは「SCG 003CS」。これは"コンペティツィーオネ・ストラダーレ"、つまりレース仕様のSCG 003Cを合法的に公道走行も可能にした仕様だ。エンジンはSCG 003Sと同じだが、内装や快適装備は省略され、レースに対応した設定が施される。

SCGによれば、2018年に4〜6台の車両が完成する予定で、2019年には8〜10台にまで生産台数を増やす計画だという。イタリアで製造中のこれらの車両は「おそらく間もなく完売」とのこと。米国内でどのくらいの台数が製造されるのかということに関しては、明らかにされていない。

現在、SCGでは新たなモデルも開発中であり、米国内に設立する2番目の工場で、年間100台の生産を見込んでいるという。200万ドルという003シリーズの価格を考えれば、同社の目指すこの生産台数は非常に野心的だ。開発中の新型モデルというのは、もっと価格が安いものになるのだろうか?


By Antti Kautonen
翻訳:日本映像翻訳アカデミー