フォード、「マスタング」の後部に格納可能なサイクルキャリアの特許を出願
アフターマーケットのサイクルキャリアと言えば、ヤキマ(Yakima)やスーリー(Thule)の製品がサイクリストの間では有名だ。大型SUVやミニバンに乗っているか、あるいは自転車を載せる度にホイールを片方または両方とも外すのを厭わないというなら話は別だが、サイクリストにとってサイクルキャリアは必需品だろう。

アフターマーケットの製品もよく出来てはいるが、そのスタイルごとに短所はある。フォードもそう思っていたらしく、同社がクルマの後部に格納可能な新しいサイクルキャリアを開発しているらしいことが、特許出願書類から分かった。

サイクルキャリアには通常3つのタイプがある。ルーフマウント型、トウバーマウント型、そして吸盤型だ。フォードが特許申請しているのはトウバーマウント型システムに近いようだが、「F-150」で採用されたテールゲートステップのように、クルマと一体化したサイクルキャリアは車体に格納することができる。出願書類の図には「マスタング」が使われている。従来のサイクルキャリアはスポーツカーとは相性が良くないことが多いので、これは朗報だろう。ルーフが曲線を描いていると、ルーフマウント型は取り付けにくい上にバランスも悪い。また車高が低いと、トウバーマウント型はリア・サスペンションやエキゾーストに干渉して正しく装着するのが難しい。

フォードが考案したシステムで最大の長所は、使用する度にキャリア自体を脱着する手間が省ける点だろう。収納するにはキャリア部分をボディに押し込めばいいのだ。ルーフマウント型では高さ制限のある場所で問題が生じることがある。また脱着式のパーツは盗難に遭う可能性があることは筆者が身をもって経験している。

F-150のテールゲートステップは競合他社が「女々しい」と皮肉ったが、この格納式サイクルキャリアが製品化された暁には、そんな不要な攻撃は受けないことを願いたい。何と言ってもこれはシンプルでエレガントな解決策であり、世界中のサイクリストから注目を集めるに違いない。


By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー