米国・英国・ドイツのドライバーは、駐車スペースを探すために1年で8兆円に相当する燃料と時間を消費していることが明らかに
米国、英国、ドイツで、ドライバーが空いている駐車場を探すために費やす時間と燃料は、各国とも年間数兆円に相当することが、交通データサービスのINRIX社による調査で分かった。また、ドライバーの多くは駐車違反の切符を切られないために、必要な時間より多い駐車料金を支払っているという。

都市の交通量が多くなると、駐車の直接コストと間接コストがドライバーと政策立案者の悩みの種となる。そして両者の目標は衝突しがちである。

ドライバーは安い駐車料金と豊富な駐車スペースを求めるが、多くの大都市で行政者は、交通量を抑え、混雑を緩和し、路上および路上外の駐車場所を探し回る自動車からの大気汚染を減らしたいのだ。

一方、自動車メーカーやテクノロジー企業は、駐車操作を自動化する技術や、ドライバーをよりスムーズに駐車スペースへ導くスマートフォンアプリを提供することで、利益を得ようとしている。

駐車予約アプリ「ParkMe」で有名なワシントン州カークランドを拠点とするINRIXは、駐車サービスや自動車メーカーに交通データを提供している。

INRIXによれば、今回の駐車コスト調査は、同社の駐車データベースからの情報と、米国、英国、ドイツの30都市、1万8,000人のドライバーからのアンケートに基づいているという。

調査の結果、米国のドライバーは主要都市で駐車スペースを探すために、年間1人あたり平均で345ドル(約3万9,000円)相当の燃料と時間を費やしているという。また、1年に駐車違反の反則金を平均12ドル(約1,300円)払い、必要な時間を超える駐車料金を平均97ドル(約1万900円)ほど費やしているそうだ。

英国のドライバーは、駐車スペース探しに年間733ポンド(約10万7,000円)に相当する燃料と時間を消費し、駐車違反には平均39ポンド(約5,700円)の反則金を支払い、平均209ポンド(約3万500円)ほど余計な駐車料金を支払っているという。

ドイツのドライバーが駐車スペースを探すために消費する燃料と時間は、1人あたり平均で年間896ユーロ(約11万6,000円)にも上り、必要な時間以上の駐車料金を平均98ユーロ(約1万2,600円)ほど払っているが、駐車違反の反則金は平均8ユーロ(約1,000円)だった。

例えば、駐車スペースを探すために、米国ニューヨークでは1人あたり平均107時間、英国ロンドンでは67時間、ドイツ・フランクフルトでは65時間も1年間に無駄に過ごしているらしい。

また、駐車スペースの検索、予約、前払いに役立つ何らかのスマホアプリを使っているドライバーは、3ヶ国の回答者のうち10%未満にとどまった。

オプション料金を支払ってまで使いたい「スマートパーキング」技術については、回答者の43%が「ない」と回答している。


By REUTERS
翻訳:日本映像翻訳アカデミー