ホンダの新型「シビック TYPE R」、2018年からツーリングカー・レースに参戦!
世界各国でクルマ好きから熱い注目を浴びているホンダの新型「シビック TYPE R」だが、すでにレース参戦の準備を整えつつあるマシンもあるようだ。

JASモータースポーツは、2018年シーズンのツーリングカー・レースに向けた新型レース用車両「シビック TYPE R TCR」の概要を発表した。

イタリア・ミラノを拠点とするJASは、1998年よりホンダと提携しており、2001年にEP3型シビック TYPE Rのレース仕様車を最初に開発。それ以来、JASの開発したシビックは、2013年のFIA世界ツーリングカー選手権や、ヨーロッパ・ツーリングカー選手権、TCRシリーズのドイツ、中東、イタリア、ベネルクス、そしてマカオ・ギアレースでも優勝している。

同社でシビック TYPE R TCRプロジェクトのリーダーを務めるマッツ・フィッシャー氏は「来シーズンよりカスタマーに提供する新型シビック TYPE R TCRの開発を発表でき、我々はとても嬉しく、胸の躍る思いです。そしてこのプロジェクトに関して、我々に賛同してくれたホンダに心からの感謝を送ります」と語っている。

「この新型では、エアロダイナミクスやサスペンション、電気系統など、幾つかの重要部分において顕著な進化を遂げています。我々の最初のシビック TYPE R TCRは5つの選手権で優勝しており、今年はヨーロッパやアジアで他にも8つのレースで競っています。そして我々の目的は、引き続きこの新型車で世界的にTCRのレベルを引き上げることです」

そのエンジンは最高出力330hp、最大トルク41.5kgmと伝えられているが、これは市販モデルのTYPE R(最高出力306hp、最高トルク40.8kgm)からECUを調整しただけらしい。ダウンフォース増大と空気抵抗減少を図ったボディ・ワークのほか、リア・サスペンションはマルチリンク式に変更され、アンチロールバー・システムを装備。車両重量は通常のマニュアル・トランスミッション仕様で2,750ポンド(約1,247kg)、レース用ギアボックスを搭載した仕様では2,800ポンド(約1,270kg)を少し上回る程度と、市販モデルから150kg前後軽量化されている。ベース車がニュルブルクリンク北コースでラップタイム記録を大幅に更新したくらいだから、先代よりも戦闘力は大きく向上しているに違いない。2018年には世界中のTCRシリーズに参戦している19車種の300台を超えるマシンと競うことになる。

カスタマーへの納車は12月15日から開始される予定で、2018年のレース・シーズン開幕までに25台が完成することになっているという。JASによると、ニュルブルクリンク耐久レースなどに参戦するチーム向けに、ライト類やドライバー・クーリング・システム、アンチロック・ブレーキなどを加えた耐久レース・バージョンの製作も計画しているそうだ。


By Greg Rasa
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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