アウディ、人工知能による高度な自動運転機能を搭載した新型「A8」を発表!
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アウディは大型セダンをさらにラグジュアリーなモデルへ進化させた。それが新型「A8」だ。アウディのフラッグシップ・モデルとして、新型A8には当然ながら同社の最上級で最新のテクノロジーが詰め込まれている。マイルド・ハイブリッドのパワートレイン、48V電装システム、フルタイム4WDシステム「quattro」、豪華なラウンジ風のインテリア、レベル3(運転の主体が運転者ではなく、車載のシステムが担う)の自動運転システムなど。全長5,172mmの標準モデルの他に、ホイールベースを130mm伸ばした「A8L」も用意される。新型A8のデザインは今後の同社ラインナップのベースとなるだろう。

アウディの「市販モデルとして世界で初めて高度な自動運転システムを搭載」という言葉に、不快感を覚えるライバル・メーカーもあるだろう。だが、同社の新型フラッグシップに採用されたいくつかの自動運転機能は確かに新しいものだ。「アウディ AI トラフィックジャムパイロット」は、中央分離帯のある比較的混雑した高速道路を60km/h以下で走行しているとき、発進、加速、ステアリング、ブレーキの機能を自動制御する。ドライバーはステアリング・ホイールから手を放したままで大丈夫、(その国の法律が許せば)例えば車載テレビを見るなど、運転以外のことを行うこともできると同社は述べている。



アウディはA8に人工知能(AI)機能を搭載した。これがドライバーの癖や好み、定期的なルートを学び取り、そのデータを基にして情報を提供できるという。「アウディ AI リモートパーキングパイロット」と「アウディ AI リモートリモートガレージパイロット」では、その名前が表す通り、駐車や車庫入れを正確に行う。ドライバーは乗車せずともスマートフォンのアプリで操作するだけで済むのだ。

48V電装システムは、新型A8のサスペンション制御にも使われる。4つの車輪を別々にコントロールし、それぞれの車高を上げたり下げたりするだけでなく、側面衝突を事前に察知した場合は、衝撃を受ける側のボディを最大80mm持ち上げることで、乗員の安全を高める機能も搭載されている。前輪の可変ステアリングレシオと、速度域に応じてステアリング・ホイールと同じ向きまたは逆向きに操舵する後輪は、この大型セダンを高速では安定性を高め、低速では取り回しや敏捷性を向上させる。



エンジンは、まず発売時にガソリンとディーゼルの2つの3.0リッターV型6気筒が用意され、遅れてやはりガソリンとディーゼルの4.0リッターV型8気筒が加わる。ガソリンV6の「3.0 TFSI」は最高出力340ps、ディーゼルV6の「3.0 TDI」は286psを発生。ガソリンV8「4.0 TFSI」は460ps、ディーゼルV8「4.0 TDI」は435psを発生する。そしてロング・ホイールベース仕様のA8 Lには、585psを発揮する6.0リッターのW型12気筒も登場する予定だ。トランスミッションは全てトルクコンバーター式の8速ティプトロニック。48V電装システムによるオルタネーター・スターターも全車標準装備だ。

さらに新型A8が発売されてから数ヶ月後、3.0リッター TFSIエンジンと8速ティプトロニック・トランスミッションに内蔵された電気モーターを組み合わせたプラグイン・ハイブリッド「A8 L e-tron」も追加されることになっている。これは完全に電気のみでも約50kmの距離を最高135km/hの速度で走行可能だ。荷室の床下に積まれたリチウムイオン・バッテリーは、フロアパッド型充電ステーションによるワイヤレス充電にも対応する。



インフォテインメント・システムを操作する上で、従来モデルに採用されていたロータリースイッチとタッチパッドは廃止された。替わって新しい「MMIタッチレスポンス」機能を採用した10.1インチのディスプレイが主なインターフェイスとなり、音声操作にも対応する。センターコンソールに備わる8.6インチのセカンド・ディスプレイは、主にエアコンの操作などを行うためのものだ。手書き文字入力にも対応し、ナビゲーションの目的地入力などにも使用する。ロングタイプのA8Lは、温度調整可能でマッサージ機能付きの「リラクゼーションシート」をオプションで選ぶことができる。



新型A8の欧州における販売価格は9万600ユーロ(約1,170万円)から。その発売を皮切りに、アウディは今後も「プレミアムデジタルカーカンパニーへの進化」を目指すという。今回導入される最新技術の数々は、これからアウディの他のラインアップに採用されていくはずだ。



By JEREMY KORZENIEWSKI
翻訳:日本映像翻訳アカデミー