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新型レクサス「LC500」は、最新で最高の日本製スポーツクーペだ。この最高出力477psを誇るラグジュアリーなスペースシップは、まるでモーターショーのステージからそのまま降りてきたかのようだ。コンセプトカーから市販化される際に、ほとんどのクルマは少なからず変更を受けるものだから、レクサス LCが注目されるのは当然といえる。

スポーツカーは曲がりくねった道を走るときや、レーストラックを全開で走行する際には素晴らしい乗物だが、実際に毎日の生活の中で使おうと思うと、妥協を強いられることが多い。とは言え、人の琴線に触れるクルマは、それでも大抵のことが許されるものだ。


John Beltz Snyder編集主任(AutoblogGreen)
レクサス LC500に試乗した夜、私は託児所にいる息子のウォルフガングを迎えに行かなければならなかったので、このクーペの狭い後部座席にチャイルドシートを装着できるだろうかと心配していた。助手席を出来るだけ前へ動かし、前方へ倒して、所定の位置に留めていたショルダーストラップからシートベルトを外した。チャイルドシートは後ろ向きに設置することができたし(息子はまだ2歳になっていない)、設置が少しだけ簡単になるラッチ・ブラケットが備わっているのを見つけて嬉しかった。助手席は前方へ動かして倒したままにしておかなければならなかったが、チャイルドシートはちゃんと装着できた。

ウォルフガングを託児所へ迎えに行き、彼を連れてクルマに戻ると、息子は「すごいクルマだね、パパ」と言った。彼のベルトを装着するには左側の後部座席に乗り込まなければならなかったが、そうする価値はあった。息子はこのクルマをとても気に入り、家に着くとさらにあらゆる所を探りたがった。



LC500は、他のドライバーからも羨望のまなざしを集めた。ウッドワードでは、周りのクルマのドライバーがもっとよく見ようと速度を落とし、ハイウェイで側を通り過ぎる際にはなかなか過ぎ去ろうとしなかった。しかし、彼らと共有することができなかったのは、5.0リッターV型8気筒エンジンをフルに歌わせたときのサウンドだ。空いた田舎道で、周りに誰もいないときに2、3回だけだけ、私は右足を奥まで踏み込んで、エンジンをトップエンドまで回し、エキゾーストから発する乾いたサウンドを楽しむことができた。一般的な交通環境では、10速ATが常に回転を低く保とうとするので、サウンドはずっと抑えられてしまうのだ。

「レクサス『LC500』にグレコのチャイルドシート『4Ever』を後ろ向きに装着した。でも、その前には座りたくないな」

Greg Migliore編集主任
今年になってから運転したクルマの中で、LC500は最高にゴージャスな1台だ。とにかく素晴らしい。ボディを構成する曲線、角、直線の全てが調和して、類い稀なデザインを作り上げている。それは複雑で賑やかだが、凝縮感がある。全ての要素が、少々やり過ぎなくらい見事に効果を発揮し、人々の注目を集める。自転車に乗った子供たちは物珍しそうに眺めていたし、夕暮れ時に散歩していた人たちは、好奇心に満ちた目を向けてきた。古いピックアップ・トラックの男性は、速い速度でコーナーを曲がりながら思わずこのクルマに目を奪われ、あやうく接触するところだった。このクルマはまるで路上のスターだ。5.0リッターV8エンジンの唸るようなサウンドも良い。カッコ良くてパワフル。見事な出来栄えだ。私は今でもかつての「LFA」が恋しいが、それとはセグメントが異なるLC500も、今やレクサス・ブランドの中で輝かしいフラッグシップ・モデルとしての存在感を放っている。

「早朝のレクサス LC500。雨が止み緩やかに日が差してきて、カーブやラインを際立たせている」

Joel Stocksdale共同編集者
このクルマは本当にスウィートだ。デザインは初めから気に入っていた。まるでコンセプトカーのようだ。合わせ鏡のようなテールライトや、流麗なラインを描くインテリアなどのディテールが、さらに親密な雰囲気さえ醸し出す。車内からドアをロックするときには、ボタンやノブではなく、ドアハンドルの操作によって行うのだが、ロック時にはグリーンの照明が点灯する。そんなクールな仕掛けも発見した。内装はほとんど全面にレザーやスウェードが張られ、着座位置が非常に低いシートもまた好ましい。



その美しいボディは、運転するとさらに魅力を増す。V8エンジンは素晴らしく、適度な轟音を響かせる。回転数を上げると速度が増すと同時に快音も増す。マニュアルでシフトダウンすればエンジンがブリッピングし、スローダウンして停車してしまうまで、何度もその音を聞くことができる。私だけが言っているのではない。ジープ「チェロキー」に乗った男性は「カッコ良いけど音はさらに良いね!」と言っていた。運動性能も高く、ステアリングはレスポンスに優れ、コーナリングではボディ・ロールがしっかりと抑えられており、乗り心地も滑らか。つまり、驚くほど優れたグランドツアラーなのだ。

このクルマは本当に特別だと感じられる。だからこそ、レクサスはもっと価格を上げても良いのではないかと個人的には思った。それだけ価値のあるクルマだ。もちろん、現在の10万ドル(約1,134万円)近い価格をさらに引き上げたら、おそらく新しい顧客を獲得することは難しくなるだろう。なぜならレクサスにはアストンマーティンやメルセデスのようなスポーツカーやGTの伝統がないからだ。いやしかし、これはつまり、私でも20年後には中古車を安く手に入れることができるチャンスが増えると言うことではないか。おそらく。


By Autoblog Staff
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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