時代を経ても魅力を失わないクルマというのがある。数は多くないが確かに存在する。それらも経年劣化はするし、資産価値は下がるだろう。だが、決してカッコ悪くはならないのだ。

それらのクルマは「モダン・クラシック」あるいは「インスタント・クラシック」などと呼ばれることがある。発売から数年が経てば最新型ではなくなるし、話題にもならなくなるが、特別なクルマであり続ける。永遠に、時代を超えて特別であり続けるクルマだ。

それらは、いつか必ず価値が高騰するというわけではない。しかし、おそらく他のクルマのように、急激に、ひどく価値が下がるということはないだろう。だが、我々が語りたいのはそういう価値の話ではない。クルマ好きが、常に魅力を感じ続けるということだ。発売から十数年が過ぎても、夜中にeBayで取引されるクルマ。道路や駐車場でピカピカの1台を見付けると、永遠にワクワクしてしまうクルマだ。

Mercedes-Benz 500 E Limitied Mercedes-Benz 500 E Limited

最近のクルマでいくつか例を挙げると、アウディ「RS4」やBMWのE30型「M3」。1991年から1994年に製造されたメルセデス・ベンツ「500E」。米国車であればC6型「コルベット Z06」、ハマー「H3T」、そしてキャデラック「CTS-V スポーツワゴン」のマニュアル・トランスミッション車。フォード「シェルビー GT500 マスタング」もそうだろう。日本車や英国車にもある。スーパーチャージドV8エンジンを搭載したジャガー「XKR」、フードスクープを装備したスバル「レガシィ GT ツーリングワゴン」、ホンダ「S2000」も確かにその価値がある。

そこで米国版Autoblog編集部では、2017年モデルの中から永遠にクールであり続けそうなクルマを考えた。現在販売されている新車で、2027年になってもネットオークションで熱い入札が繰り広げられそうなクルマは? リストを作成するにあたり、基準としたルールはたった1つ。メーカーの希望小売価格が10万ドル(約1,150万円)未満のクルマであること。それより高額になると簡単になり過ぎてしまう。

今回はその中から、日本のエンスージアスト諸氏にも同意していただけそうな5車種を、日本版編集部の方で選んでみた。


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アルファ ロメオ「4C」
現在の市場において最もピュアでチャーミングなスポーツカー。後輪駆動、2シーター、ミドシップの4Cは、そのスタイルを引き立てるパフォーマンスを備えた、軽量でイタリア風の美しさを持つクルマだ。カーボンファイバー製モノコックから、6速デュアルクラッチ式トランスミッション、簡素なインテリア、そして軽量化のために省かれたパワーステアリングに至るまで、4Cはその全てからカッコ良さが滲み出ている。最高出力240psを発生する1.75リッター直列4気筒ターボ・エンジンは、車両重量1,050kg(日本仕様)の小さなアルファ ロメオを、0-100km/hまで4.5秒で加速させる。日本での販売価格は849万円(消費税込み)。



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BMW「M2 クーペ」
BMWの公式サイトによるとM2は「臆病な人向けではない」そうだ。ドイツの高級車メーカーのパフォーマンス・サブブランドであるBMW Mによって開発されたM2は、ターボチャージャー付き後輪駆動のサーキット走行にも対応した高性能なラグジュリー・クーペだ。また、BMWの中で最も純粋な現代的スポーツカーと言える。ワイドに張り出したヒップとブルドッグのように低く構えた精悍なスタンスは、皆さんもきっとお気に召すことだろう。

オールアルミ製3.0リッター直列6気筒ツインパワー・ターボ・エンジンが、7,000rpmで最高出力370psを発揮し、0-100km/h加速わずか4.3秒(デュアルクラッチ式7速「M DCT」トランスミッションの場合)。日本における消費税込み販売価格は、6速マニュアル・トランスミッション仕様が777万円。7速M DCT仕様は802万円となっている。



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ダッジチャレンジャーチャージャー SRT ヘルキャット
スーパーチャージャー付き6.2リッターV8エンジンが最高出力707hpを発生する、史上最もパワフルなアメリカ車だ。まさに溢れ出るカッコ良さ。2ドアクーペの「チャレンジャー」と4ドアセダンの「チャージャー」をひとまとめにすることが少々ズルいことは承知の上だが、これらの2台は本質的に同じメカニズムだ。後輪駆動の怪物のようなこのクルマは日常の足としても使えるが、チャージャーの方が大きめの後部座席と荷室を備える家族向けの選択。クールなパパを象徴するようなクルマだ。チャレンジャーは6速MTも選択可能で、さらにカッコ良さが数段階引き上げられる。残念ながら日本には未導入。



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フォード「フォーカスRS」
新世代のホットハッチ・キングとして君臨するフォード フォーカス RSも、このリストに相応しいクルマだろう。「フォーカスST」も良いが、全く新しくパワフルになったRSは、ドライバーが調整可能な全輪駆動システム(お楽しみ用のドリフト・モード付き)、ブレンボ製ブレーキ、6速MT、アジャスタブル・サスペンション、最高出力350hpを発揮する2.3リッター直列4気筒ツインターボ「エコブースト」エンジンを装備し、0-60mph(0-96km/h)を4.6秒で加速する。外観も頑強な印象に仕立てられている。時間が経てば分かることだが、ホットロッド・ハッチバックとして歴史に名を残すかもしれない。かつて我々が憬れたルノー「R5ターボ」や「クリオV6」のように。

こちらも悲しいことにフォードが日本市場から撤退してしまった今、日本での購入は難しい。


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ランドローバー「レンジローバー・イヴォーク・コンバーチブル」
日産「ムラーノ」がルーフと共に威厳も失ってしまった後、ランドローバーの小型クロスオーバー「イヴォーク」のコンバーチブル版に対する期待は薄かった。しかし、それは間違いで、とてもクールなクルマに仕上がった。レトロな兄の「ディフェンダー」と同様、今後もずっとクールであり続けるだろう。生産台数が限られているため、希少性が高く、いつまでも注目を集めそうだ。これを見れば、コンバーチブルのSUVがなぜ今まで存在しなかったのか不思議に思うはず。独特な外観だが、トップを開けても閉めても魅力的に見える。10年後、マリブのサーファーやアッパー半島でウインター・スポーツに興じる人々は誰もがこのクルマを欲しがるに違いない。日本での消費税込み価格は765万円から。


By Autoblog Staff
翻訳:日本映像翻訳アカデミー