アストンマーティン、限定生産スーパーカーの空力性能をさらに高めた「ヴァルカン AMR プロ」を発表!
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アストンマーティン「ヴァルカン」は、その全てが最上級のスーパーカーだ。世界で最も速く、最も希少価値が高いモデルの1つであり、わずか24台しか存在しない。最高出力820psの7.0リッター自然吸気V型12気筒エンジンと6速シーケンシャル・トランスミッションを搭載し、サーキット専用モデルとして作られたヴァルカンは、現代のパフォーマンスカーの中で、最も印象的なボディワークが施されたクルマと言えるだろう。アストンマーティンはこれをベースに、さらにル・マンでクラス優勝を果たしたレースカーの技術を注ぎ込んだアップグレード・パッケージ「ヴァルカン AMR Pro」を発表した。



オリジナルのヴァルカンと「AMR Pro」モデルとの主な違いはエアロダイナミクスだ。このパッケージに含まれる多くのアップグレードによって、車体の上部、下部、そして側面を通る空気の流れが、さらに最適化される。それ以外の大きな変更は、ギア比が低められること。つまり、より大きなダウンフォースと、レスポンスに優れるギアを得たことが、ラップ・タイムの短縮につながる。



フロント・ホイールアーチの上に設けられたカーボンファイバー製のルーバー付きパネルから、空気を高圧で抜きフロントの浮揚を抑える。ノーズの両脇に追加されたカナードは、フロントのダウンフォースを増加させ、側板が付けられたフロント・スプリッターは、ステアリングのレスポンスを向上させる効果がある。エンジン・カバーはカーボンファイバー製となったことで5kgほど軽量化された。



リアには、オリジナルのシングル・プレーンに替えてデュアルプレーンのウイングを採用。これに20mmのガーニーフラップと、通気孔が開けられた15mmのガーニー付きエンドプレートが組み合わされている。ダウンフォースを追及する彼らの徹底した仕事ぶりが窺える。



アストンマーティンによれば、これらのエアロダイナミクスの改良によって、100mph(約161km/h)の速度で走行時のダウンフォースは、3,150N(約321kg)から4,000N(約408kg)に増加したという。ちなみに今年のル・マン24時間レースでクラス優勝を果たしたレーシングカー「ヴァンテージ GTE」は3,104N(約317kg)だそうだ。



アストンマーティン ヴァルカンは、公道の法規やレースのレギュレーションといった制約を受けずに開発されたマシンだ。サーキット専用モデルだが、特定のレース・シリーズのために作られたわけではない。単にサーキットを非常に速く走ることだけを目的としている。AMR Proパッケージを装着すれば、24人のヴァルカン・オーナーは、更に満足するに違いない


By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー