【ビデオ&フォト】アストンマーティン、「DB11」にメルセデスAMG製V型8気筒エンジン搭載モデルを追加!
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我々はアストンマーティンの「DB11」を愛してやまない。速さ、高級感、快適性を兼ね備えるだけでなく、美しい英国製クーペは希少だからだ。とは言え、V12エンジンを搭載するDB11は、決して環境性能に優れた手頃な価格のグランドツアラーというわけではない。だが、アストンマーティンはこれを少しだけ変えようとした。DB11に、メルセデスAMG製V型8気筒ツインターボ・エンジン搭載モデルが追加されたのだ。



アストンマーティンがメルセデスAMGと提携を結んだのは2013年のこと。以来、メルセデスAMG製のV8ツインターボ・エンジンがアストンマーティンに供給されることは予想していたが、その最初のモデルは次期型「ヴァンテージ」になると見られていた。DB11にV8エンジンを積むことはないだろうと考えてられていたからだが、そもそもDBシリーズにV12エンジンが搭載されたのも比較的最近(1990年代終わり)のことで、それまでアストンマーティンのDBといえば、パワフルな直列6気筒エンジンを積むのが伝統だった。その転換期となったDB7に直列6気筒とV12が用意されていたのと同様に、DB11にも2種類のエンジンを搭載し、その一方を低コストなモデルとすることで、販売の増加を図る考えだろう。



この「DB11 V8」と呼ばれる新モデルで変更されたのは、事実上メカニカルな点のみだ。そのエンジンは、既に馴染み深いメルセデスAMG製4.0リッターV8ツインターボで、最高出力503bhp(510ps)と最大トルク675Nm(68.6kgm)を発揮。DB11のV12エンジンより97bhp(102ps)と25Nm(2.5kgm) ほど落ちる。基本的に同じエンジンを積むと見られる「メルセデスAMG C 63 S」と比べると、最高出力は変わらないが最大トルクが25Nmだけ低い。アストンマーティンによると、メルセデスAMGとの提携では、アストンマーティンならではの「大切なフィールとサウンド」を実現するため、専用に調整されたエンジンが供給されるという。具体的にはECUのソフトウェア、エンジンとスロットルのマッピングが異なるそうだ。

シリンダー数が減ることによって、クルマの性格も少し変わった。V8エンジンの方がV12よりコンパクトで軽いため、乾燥重量は115kgも削減された。主に前輪車軸まわりが軽量化されたことから、アストンマーティンはV12モデルよりも俊敏性がさらに向上したと述べている。これに合わせて薄型のウェットサンプ・システムがアストンマーティンのエンジニアによって開発され、サスペンション・ブッシュ、ジオメトリ、アンチロールバー、スプリング、ダンパー、スタビリティ・コントロールのソフトウェアなどが見直されたという。

V8モデルはダイエットに成功したが、速さはそれほど落ちていない。0-100km/h加速は4.0秒と、V12モデルより0.1秒遅れるだけだ。最高速度は13mph(約20.9km/h)ほど劣るが、それでも187mph(約301km/h)に達するなら十分と言えるだろう。当然ながら、燃費やCO2排出量もV12より改善されているようだ。



装備やトリムは基本的にV12のDB11と共通だが、エクステリアには些細な変更が加えられ、V12モデルとの差別化が図られている。V8モデル専用のホイールとダーク・ヘッドランプ・ベゼルを装備し、ボンネットのベントも2つに減った。このベントのメッシュはブラックまたはチタニウム・フィニッシュから選べる。

DB11 V8は2017年内に販売が開始される予定で、既に日本でも6月29日に受注が開始されている。車両本体価格は2,193万8,900円と、V12モデルより200万円近く安い。4.0リッター以上のエンジンを搭載したクルマには重い税金が課せられる中国などでは、さらに開きが出るはずだ。

気になるサウンドの違いは、下の公式ビデオで確認していただきたい。


By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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