MotoGP2017 8-DutchGP
 MotoGP第8戦オランダGPは、ドライコンディションでスタートするも、レース後半に雨が降り始め「フラッグ・トゥ・フラッグ」となる波乱の展開となった。結果、V.ロッシ(Movistar Yamaha)が激闘の末競り勝ち、昨年6月の第7戦カタルニアGP以来19戦ぶりとなる今シーズン初勝利を挙げた。
 V.ロッシの勝利は、最高峰クラスで89勝目、ここ、TTアッセン・サーキットでは2015以来2年ぶりとなる歴史的な10勝目となった。さらに、キャリア初優勝から20年と314日後の優勝となり、参戦して22シーズン連続の優勝記録を自ら更新することとなった。

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 プレミアムクラス初のポールポジションを獲得したJ・ザルコ(Monster Yamaha Tech3)が、スタート直後からホールショットを奪い、次いで、M.マルケス(Repsol Honda Team)、V.ロッシ、D.ペトルッチ(OCTO Pramac Racing)と続き、この4名がトップグループを形成してレースの序盤をリードした。

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 動きがあったのは10ラップ目。ファステストタイムを叩き出しながら走っていたV.ロッシが動き、1コーナーでM.マルケスをパス、さらにJ.ザルコをパスしてトップに浮上。J.ザルコもロッシをパスしようと果敢に攻め、少しだけ大回りしたロッシのインにバイクをねじ込ませるも、戻ってきたV.ロッシのリアに接触しコースアウトして4位までポジションをダウン。第2グループで追い上げを見せていた、ポイントリーダーのM・ビニャーレスは、第17コーナーで転倒してリタイア、ノーポイントという結果となった。

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 15ラップ目で3位を走行していたD.ペトルッチがM.マルケスをパスしてロッシを追う体勢になり、残り8ラップとなり小雨が降り出し、ホワイトフラッグがふられ「フラッグ・トゥ・フラッグ」となった。そんな中M.マルケスは、チャンピオンシップを考えて着実に走ることに切り替え、トップのふたりから遅れを取り始めると、後ろからファステストタイムを出しながら追い上げてきたA.ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGP Team)にパスされ4位にポジションを落とす。さらにA.ドヴィツィオーゾは、D.ペトルッチを捉えて前に出るも、D.ペトルッチがそれを押さえて2位をキープ。

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 ウェット路面ながらも、V.ロッシとD.ペトルッチはペースを上げ後方を引き離し始めた。タイヤが終わってしまっていたというJ.ザルコは、ピットに戻りマシンをチェンジしてレースに戻るも、ピットレーン速度違反にて、ライドスルーペナルティが科せられ後方に沈むこととなった。その他のタイヤチェンジの賭けに出たのは、J.ロレンソ、H.バルベラなど。しかし、雨はそれほど酷くはならず、小康状態が続いた。

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 前方ではV.ロッシとD.ペトルッチの熾烈な戦い、その後方ではA.ドヴィツィオーゾ、M.マルケスに加え、猛烈にプッシュして前の2人に追いついてきたC.クラッチロー(LCR Honda)の3人で、熾烈な3位争いが繰り広げられた。周回遅れとなったライダーが出てくる中、D.ペトルッチがパスするのに手こずる場面も見られ、結果、伝統のTTアッセンサーキットにてレースを制したのはV.ロッシという結果となった。

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 3位争いは、C.クラッチローが2人を押さえて前にでるも、M.マルケスがそれを許さず、最終コーナーでC.クラッチローを押さえ3位表彰台を死守することとなった。

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結果は以下の通り。

■リザルド
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■ライダーのコメント
1位 バレンティーノ・ロッシ(Movistar Yamaha MotoGP)

MotoGP2017 8-DutchGP「とてもうれしいです。その理由はふたつあります。ひとつは、チャンピオンシップのために非常に重要な勝利だったということです。そしてもうひとつは、1年ぶりにナンバーワンの場所に戻って来ることができて、この上ない特別な気持ちになれました。僕はまさに、このフィーリングを感じるためにモーターサイクル・レースをしています。決勝の最後の5、6ラップが最高でした。優勝はいつだってうれしいことですが、1年ぶりともなればまた格別です。今日はペトルッチやそのほかの大勢のライバルととてもいいバトルができましたし、技術的な面から見ても、シャシーを変更するなどチーム全員が懸命に取り組んできて、今では僕の思い通りにマシンを走らせることができました。チャンピオンシップは何が起こるかわかりません。今シーズンはいつも以上に激しくて、レースのたびに状況が大きく変化しています。次回のザクセンリンクでもまた、ただ懸命にベストを尽くして戦いたいと思っています」

2位 ダニーロ・ペトルッチ(OCTO Pramac Racing)
MotoGP2017 8-DutchGP「これは素晴らしい結果です。2位という結果はとてもハッピーです。長い間待っていた勝利を味わうことができました。最終ラップでバレンティーノをパスできると確信していましたが、残念ながら周回遅れのリンスとバルベラをパスするのに苦労してしまいました。明日の朝、この素晴らしい週末を実感するだろう。正直いって、ドイツが待ち遠しいです。勝ちたい!」

3位 マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
MotoGP2017 8-DutchGP「表彰台に立ててとてもハッピーです。レース内容もよかったです。今大会は、ドライコンディションになれば十分に戦える状態でしたが、最高の状態とは言えませんでした。今日のようなコンディションでは、多くのポイントを獲得することもありますが、失うこともあります。そういう状況だったので、今日はリスクを負わず、確実に走りきることにしました。今日は優勝争いに加わることができたと思います。しかし、何度か危ないシーンもあり、チャンピオンシップを考えればとても危険な状況でした。限界がどこにあるのかも分からないし、細心の注意を払い、一貫したペースで走りきることにしました。これで総合4位へとランクを下げましたが、ランキングはそれほど重要ではなく、首位と11点差まで迫れたことがとても重要です。ここから先、自分たちにとって相性のいいサーキットもあるので、引き続き、全力で挑みたいです」

4位 カル・クラッチロー(LCR Honda)
「今日は完走しました。そして4位でフィニッシュしたこともうれしいです。今日は、序盤にフロントタイヤになんらかの問題があり、ペースを上げられませんでした。そのため思うようにプッシュできなかったのですが、いい結果を得られると思い、全力を尽くしました。今日は3列目からのスタートでしたが、トップグループのペースがそれほど速くなかったので、表彰台、優勝争いのチャンスがあると思っていました。雨が降り始めてからは、冷静に走ろうと思いました。マルクとドビ(ドヴィツィオーゾ)に追いつき、2人を抜いて3番手に上がりましたが、抜くのがちょっと早かったと思います。マルクに最終ラップの最終シケインで抜かれ、そのあとはなにもできませんでした。表彰台には立てませんでしたが、今日はレースを楽しめたし、表彰台に値するレースができたと思います」

5位 アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGP Team)
「今日は難しいレースだった。3列目スタートになった時点で状況が少し複雑になった。スタートはそれほどスムーズではなく、首位グループからわずかに遅れを取った。とにかく自分がリカバーできるところを見つけて、ビニャーレス(マーベリック:ヤマハ)が目の前でクラッシュしてからは、ハードにプッシュしてトップグループに追いつこうとした。マシンの状態は良く、この時点で僕が最速ライダーだった。トップグループに追いついた頃には雨が落ちてきた。どこがドライでどこがウェットなのかよく分からなかったので、リスクを冒さないよう注意して、チャンピオンシップでポイントを加算することを最優先にして、可能な限り最高の順位でレースを終えることを考えた。おかげでランキングリーダーとしてファクトリーに帰れる。MotoGPのランキングでリーダーになるのはこれが初めてなので、少し興奮している。今週は移り気な天候だったが、チーム一丸となって良い仕事ができた。スタッフ全員にお礼を言いたい。適切な決断を下して、常に冷静でいられたことが功を奏した」

■大会名称:第8戦オランダGP
■開催日:2017年6月23日(日)決勝
■開催地:アッセン/オランダ
■コースコンディション:ウェット
■気温:18度 ■路面温度:22度
■PP:J.ザルコ(1分46秒141/ヤマハ)

■MotoGP ポイントランキング 第8戦オランダGP終了時点  
順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
 1 4  A.ドヴィツィオーゾ  ドゥカティ    115
 2 25  M.ビニャーレス   ヤマハ    111
 3 46  V.ロッシ  ヤマハ  108
 4 93  M.マルケス  ホンダ  104
 5 26  D.ペドロサ  ホンダ   87
 6 5  J.ザルコ   ヤマハ   77
 7 94  D.ペトルッチ  ドゥカティ  62
 8 99  J.ロレンソ  ドゥカティ  60
 9 35  C.クラッチロー  ホンダ  58
 10 9  J.フォルガー  ヤマハ  51
 11 43  J.ミラー  ホンダ  40
 12 19  A.バウティスタ  ドゥカティ  34
 13 45  S.レディング  ドゥカティ  33
 14 76  L.バズ  ドゥカティ  31
 15 29  A.イアンノーネ  スズキ  28
 16 41  A.エスパルガロ  アプリリア  23
 17 53  T.ラバト  ホンダ  23
 18 8  H.バルベラ  ドゥカティ  21
 19 17  K.アブラハム  ドゥカティ  20
 20 44  P.エスパルガロ  KTM  11
 21 42  A.リンス  スズキ  7
 22 51  M.ピロ  ドゥカティ  7
 23 38  B.スミス  KTM  6
 24  22  S.ロース  アプリリア  2
 25 50  S.ギュントーリ  スズキ  1
 26 12  津田拓也  スズキ  0

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