フォルクスワーゲン、ドイツの地方裁判所が下した判決に控訴せず問題のディーゼル車買い取りに合意
フォルクスワーゲン(VW)は、ドイツの地方裁判所が下した補償を求める原告勝訴の判決に控訴しないとし、不正に排出ガスを制御するソフトウエアを搭載したディーゼル・エンジン搭載車の買い取りに合意した。

欧州各地の消費者団体は、VWが環境にやさしいと謳ったディーゼル車を購入したオーナーに同社が賠償をするよう強く求めていた。

米国ではその不正を認めたVWだが、欧州の法律に違反したとは認めておらず、欧州の消費者を賠償する義務はないとしている。VWは今秋中にはその影響のある全ての車両を改修するとしている。

しかし、去る5月、ドイツのアルンスベルクとバイロイト各地方裁判所による原告の賠償請求を認める一審での判決は、VW側が控訴を断念したことにより法律的な拘束力を持つことになったと、原告側弁護を担当したデュッセルドルフの法律事務所、Rogert & Ulbrichはメールで述べている。

「損害を被った当事者は今後、第一審でその正当な請求が認められる可能性がある」と、Marco Rogert弁護士は語っている。

これに対し、VWはこの判決をあまり大きな意味を持つものと受け止めておらず、今回控訴を断念したのはあくまで例外であり、原告のクルマの価値が低かったことに起因するとしている。

VWはまたメールによるコメントで、今回の2つの判決は他の訴訟には無関係であり、必要とあらば顧客の不当な訴状に対して不服申し立てを行う権利を執行すると述べている。

同法律事務所はVWが控訴を断念したのは、今年4月にヴッパータール地方裁判所で下された判決を含む3件の補償裁判としているが、一方でVWは控訴を断念したのはアルンスベルク、バイロイト各地方裁判所の計2件の訴訟のみであるとしている。

注:この記事は、『Reuters』に掲載されたAndreas Cremer記者の記事を転載したもの。


By Reuters
翻訳:日本映像翻訳アカデミー