シートに腰を降ろし、ステアリング、シフトレバー、アクセル、ブレーキペダルをドライバーが操縦し易いベストな位置になるよう、シートとステアリングの前後、高さ角度を合わせて、シートベルトを"締め上げて"からエンジンスタートボタンを押す。


 多くのスポーツカーに習い直6のひと吠えに身構えていると、肩すかし!いや、それが正解。日本人が美徳とする奥ゆかしさにひと吠えは余計だから。


 映像の中でも繰り返しているが、操作した事に対してクルマという大きな物体がどれだけ忠実に正確に反応、応答するか!! 走りに拘りを持つドライバーがBMWを選ぶ理由はそこにある。‥と言う話はいまさらだが、BMWが標準だとすると、Mはその、"いまさらの話が"倍増する。走る曲がる止まる、乗り味も含めて、各パートにコストが掛けられたMの威力でもある。


 M4はBMWならではの直6をM社がパワー/トルクとサウンドを含めてチューン。無闇にアクセルを踏み込むと無闇に猛然とダッシュし過ぎる獰猛さを持ち、正直街乗りでは持て余す。ただそれは、ダイナミックモード(走行モード)がスポーツ以上の場合。


 もっとも効率的な「エフィシェント」にすれば話はカンタン。ではないが、これでエンジンは少し"おとなしく"なる。ゼロスタートからスムーズに滑らかに走行できる事がどれほど重要か、有り余るエンジンパフォーマンスだからこそ可能になるとも言えるが、漲る出力を抑え込んだ"余裕"が嬉しい。足裏でペダルを触る感触とエンジンが同期した感を得ながら街の流れを泳いで行く事はじつに爽快。


 走行モードは、同時にサスペンションとステアリングの制御量も可変する。「コンフォート」「スポーツ」「スポーツプラス」と、サスペンションはショックアブソーバーの減衰力を可変し、ステアリングはアシスト量の変化で、操舵力、手応え感を可変できる。これは個別のスイッチも用意されるため、エンジン特性、サスペンション、ステアリングの組み合わせはいかようにも叶う。

<桂 伸一1959 年生まれ 自動車ライター/レーシングドライバー>
 自動車雑誌編集者時代から数えて34年、クルマに乗り、その印象を読者のみなさまに伝える職業と、幼少の頃から憧れたレーサーも業務とする。
 BMWの開発現場のひとつ、ドイツ・ニュルブルクリンクを使う24時間レースでは過去2度のクラス優勝を飾る実力。

■趣味
スキー/カート、スロットカー/ラジコンカー(5度の世界選手権出場歴)
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■BMW Japan 公式サイト
https://www.bmw.co.jp/ja/index.html

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