パノスが、ル・マン参戦を目標とした新たな電動レーシングカー「GT-EV」を発表!
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米国のレーシング・コンストラクター&スポーツカー・メーカーとして知られるパノスが、またもや耐久レース用のレースカーを手掛けているようだ。今回は「GT-EV」と呼ばれる完全な電気自動車で、パノスの創始者ドン・パノスが起ち上げたGreen4Uテクノロジーズと共同で開発しているという。


このマシンのユニークな点の1つとしてまず目に付くのは、運転席の位置だろう。バッテリーパックが車体の右側に搭載されているため、ドライバーは中央よりも左寄りに座ることになる。ドライバーとバッテリーパックを両サイドに配置することで左右のバランスが良く、またバッテリーを座席の下に積むよりも車体を低く設計できる利点がこのレイアウトにはあるという。



さらに特筆すべきは、このバッテリーパックが取り外し可能であり、容易に交換できること。そしてこれは、左右非対称レイアウトを採るもう1つの理由でもある。大きなバッテリーパックが車体の片側に寄せられているため、ピットで素早く交換できるというわけだ。

現在のところ、このGT-EVはまだ開発途上だが、パノスとGreen4Uは最終的な目標を明らかにしている。彼らが目指しているのは、車両重量1,000〜1,250kgで、2基の電気モーターが536〜600hpを発揮し、最高速度280〜290km/h、レース時のペースで走っても1度のバッテリー交換で90〜110マイル(145〜177km)の距離を走行できるマシンだ。


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パノスとGreen4Uは、このマシンでル・マン24時間レースに参戦することを真剣に考えているらしい。

「我々が目指すところは、ル・マン24時間レースにガレージ56枠から出場することです。そして、その過程で学んだことを、Green4Uの電気自動車開発に役立てます」と、Green4UのCEO兼共同創始者であるドン・パノス氏は語っている。ガレージ56枠とは、ル・マン24時間レースで、環境技術等の新技術を採用した車両に与えられる特別出場枠である。

このGT-EVには、公道仕様車を製作する計画もあるようだ。グレーのクルマのレンダリング画像を見ると、公道法規に対応したヘッドライトが装備されていることが分かるだろう。こちらもシート配置はユニークで、前後に2人乗りとなっている。


By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー