イタリア製の小さなミドシップ・スポーツカー、フィアット「X1/9」を廃車置場で発見
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かつてトライアンフ「スピットファイア」や「MGB」など、安価な欧州製スポーツカーがカリフォルニアの路上をたくさん走っていた時代があった。フィアット「X1/9」もその1つだ。この小さな2人乗りのミドシップ・スポーツカーは燃費も良く、交通量の多い市街地の道路でも駐車スペースを見つけることができたし、何よりイタリア車らしい魅力的なルックスをしていた。しかし、X1/9はそれほど頑丈ではなく、そのほとんどが1990年代初期までに姿を消してしまった。先日、筆者が見付けた写真の1台は、サビでボロボロになりながらも、同胞のほとんどが迎えた運命の結末から、42年間も逃れて来たが、ついにその時が訪れつつあるようだ。

1974年型フィアット「X1/9」を廃車置場で発見

日光によって色褪せたペイントとエアクリーナー内部のサビから推測すると、このクルマはおそらく数十年前から、既に走ることがなかったと思われる。北カリフォルニアの廃車置場で、決してされることのない修復を待ちながら、何年間も放置されていたのだろう。



筆者自身にも1980年代中頃に、X1/9を日常的に運転していた時期がある。街中や曲がりくねった山道では、とても楽しいクルマだったことを今でも思い出す。しかし、フィアット「128」から流用してシート背後に搭載した1.2リッター直列4気筒エンジン(後にX1/9には1.5リッター・エンジンも搭載された)のせいで、高速道路やその入り口ではあまり楽しくなかった。1974年当時、このクルマは最高出力66.5hpとされていた。そう、ブリティッシュ・レイランドが1970年代後半にMGBを62.5hpとしていたように、フィアットも"0.5馬力"という端数を切り捨てずに加えていたのだ。



この1台に修復する価値があるとは思えないが、その部品のいくつかは、もっと素晴らしい状態のX1/9(あるいはフィアット 128)の中で、新たな人生を見つけることだろう。



それにしても、ランボルギーニカウンタック」に似ているとは思わないか?

By Murilee Martin
翻訳:日本映像翻訳アカデミー