MotoGP2017 6-ItariaGP
MotoGP第6戦イタリアGPの決勝レースは、4日にムジェロ・サーキットで行われ、ランキングポイント6位のA.ドヴィツィオーゾが昨年10月の第17戦マレーシアGP以来となる優勝を果たした。最高峰クラスで3勝目、キャリア通算12勝目を挙げ、C.ストーナーが勝利を挙げた2009年以来となるホームGPでドゥカティに優勝をもたらした。イタリア人によるイタリアメーカーがイタリアで念願の勝利を挙げた。

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気温25度、路面温度42度のドライコンディションの中行われた決勝レースは、路面温度が50度にまで上がった予選よりもややタイヤには優しい状況となった。ポールポジションはM.ビニャーレス(Movistar Yamaha MotoGP)、2番グリッドからは、先週末のモトクロストレーニングの際に胸と腹部を痛め、一日入院するなど、体調が心配された地元イタリア出身のV.ロッシ(Movistar Yamaha MotoGP)。3番グリッドからは、イタリアンメーカーを駆るイタリアンであるA.ドヴィツィオーゾ(Ducati Team)というフロントロートなった。タイヤの選択とセッティングに苦労したというRepsol Honda TeamのD.ペドロサが5番グリッド、昨年のディフェンディングチャンピオンであるM.マルケスが6番グリッドからのスタートと厳しい状況となった。

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最初に飛び出したのは、満身創痍ながらも地元の大声援を受けたV.ロッシ。続いてM.ビニャーレス、7番グリッドから良いスタートを見せたJ.ロレンソ(Ducati Team)、A.ドヴィツィオーゾが続き、その後をM.マルケス、D.ペドロサが追うという、ファクトリーチームがそれぞれに2台づつペアを組んで連なるというスタートとなった。

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その後、J.ロレンソがメインストレートでMovistar Yamaha MotoGPの二人をパスしてトップに浮上。しかしながら、中間セクションが速いV.ロッシにパスされ、M.マルケスがM.ビニャーレスをパスして3位に浮上するなど、序盤はめまぐるしくトップグループの順位が入れ替わり、激しいバトルが繰り広げられた。

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4ラップ目にV.ロッシをパスしてM.ビニャーレスがトップに浮上し徐々に後続を引き離し始めるが、5ラップのストレートでV.ロッシをかわし、後方から猛追してきたA.ドヴィツィオーゾに13ラップ目でトップを明け渡す。さらに、V.ロッシはドゥカティのサテライトチームであるOCTO Pramac RacingのD.ペトルッチにパスされ4位に後退。

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Repsol Honda TeamのM.マルケスは一時3位に躍り出たが、直ぐにM.ビニャーレスにパスされ、さらにはD.ペトルッチ、A.バウティスタ(Pull&Bear Aspar Team)にもパスされて6位に後退した。D.ペドロサは、最終ラップでC.クラッチロー(LCR Honda)をパスしようとインに入ったところでスリップダウン。C.クラッチーローを巻き込むクラッシュとなり共に転倒リタイアとなった。

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A.ドヴィツィオーゾがトップを明け渡すことなくフィニッシュ。ミスにより一時D.ペトルッチに2位を明け渡すも、残り4ラップ目に再びD.ペトルッチっをパスし2位に、D.ペトルッチは2015年8月の第12戦イギリスGP以来となるキャリア2度目、ドライでは初めての表彰台を獲得する結果となった。

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今回のイタリアGPでは、MotoGP、Moto2、Moto3共に全クラス、イタリア人ライダーが表彰台のトップを独占した。
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また、決勝レース前には、5月22日に不慮の事故で逝去した、2006年のワールドチャンピオンであり、現ワールドスーパーバイクに参戦中だったニッキー・ヘイデンに、彼のゼッケンにちなんだ69秒間の黙祷が捧げられた。

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■ライダーのコメント
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1位 アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGP Team)
「今日は最高の締めくくりとなったが、実は軽い食中毒でまともに眠れず、レース序盤はお世辞にも良いとは言えなかった。今日はあまり体調が良くはなかったけれど、マシンには手応えを感じていた。週末中ずっとマシンフィールが良かったうえ、ファン、理学療法士、家族からの力強いサポートを受けて、これが大きな差になって現れたと思う。体調は100パーセントではなかったが、レースをコントロールすることができた。僕が最速ライダーではなかったが、戦略は完璧だったし、適切なタイミングで適切なポジションにいることができた。自分自身のライディングもスムーズだった。過剰にペースアップを強いられることはまったくなかった。ムジェロは体力的に厳しいサーキットなので、できるだけ無理をしないことが重要だ。いずれにしても、タイヤ・コンディションは全力でプッシュできる状況ではなかったけどね。ついにやった!ムジェロで勝つのは本当に特別なことだ!」

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2位 マーベリック・ビニャーレス(Movistar Yamaha MotoGP)
「最後まで走り切ることが重要だったので2位獲得を心から喜んでいます。バレンティーノが遅れ、マルクも上位にいないのを確認し、"今日は2位の日、ポイント獲得が重要だ"と納得しました。金曜日の転倒があったので、今日はどうしても完走しなければならないと思っていました。高速からの激しいクラッシュで腕を傷めていたことを考えれば、今日のこの結果はとてもうれしいし、非常に幸運なことだと思います。決勝のなかでもマシンの挙動が大きくなったときには痛みがあったが、それ以外はずっと順調で、いつものように最後の5ラップの戦いに備えてベスト・リズムを整えていました。でもさっきも言ったように、今日は最後までマシンに乗っていることが最重要課題だったんです。

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4位 バレンティーノ・ロッシ(Movistar Yamaha MotoGP)
「今日はいつも以上に厳しいレースになることがわかっていました。マシンに乗っているときは痛みは感じなかったけれど、やはり困難があったし、今日の僕にとって23ラップは長すぎると思っていました。そのなかでもベストを尽くし、完璧なスタートからレースをリードし、何とかトップグループについて行こうと頑張ったけれども、やっぱり思い通りの走りはできず、ペトルッチにアタックするのは不可能でした。表彰台を逃してしまったのは残念だったけれど、数日前までの状況を考えれば十分に評価できる結果だと思います。ムジェロ・サーキットで大勢のファンの前で走ること自体が、僕にとってはとても大切な"ギフト"だったんです。もうすぐ次のカタルニアGPが始まるので、早くからだを治して完璧なコンディションでバルセロナへ向かいたいです」

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6位 マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
「今大会は1周目がとても大事なことが分かっていたし、いいスタートが切れたのでプッシュすることにしました。しかし、しばらくするとコーナーでフロントのフィーリングに苦戦するようになり、後続のグループにつかまりました。今日はフロントに左右非対称のミディアムを選択しました。ハードでは、レースを走りきることができないと思ったからです。ハードのフロントはフィーリングはいいのですが、持ちが心配でした。しかし、ミディアムの右側はハードよりも硬く、ムジェロは右側が重要になるので、それを選択することにしました。それでもある時点から厳しい走りを強いられるようになり、それからはリスクを冒さず完走することにして、最終的に6位でフィニッシュできました。チャンピオンシップは、激しく順位が入れ替えわっています。それだけに、フロントのフィーリングの改善に全力を尽くさなければなりません」

DNF ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)
「今大会はグリップ不足に苦しみ、決勝では、さらに状態が悪化しました。スタートから、フロントもリアもグリップ感がなく、多くのライダーにパスされました。ストレートでもマシンが滑っているような感じで、それをコントールするのは難しく、長いレースでした。最終ラップには、カルをパスしようとして転倒し、彼を巻き込んでしまいました。申し訳ない気持ちです。2人ともケガがなかったのが幸いです。連戦となる次戦カタルニアGPではいいレースができると思うし、楽しみにしています」

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8位 ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGP Team)
「今日のレースでは満足できない。スタートは良く、今年初めてラップリーダーになれたが、周回を重ねる毎にペースが落ちてしまった。ブレーキングでタイムをロスし続けて、マシンの特性を活かすことができなかった。僕はコーナーが得意なのだが、今日は速く走れなかった。何度かインからオーバーテイクされたが、まったく反応できなかった。今日はアンドレアが優勝して、ダニーロが3位に入り、ムジェロではドゥカティが最速であることを証明した。金曜日に『このマシンならば勝てる』とコメントしたが、そのコメントが正しかったことをアンドレアが示してくれた」

■リザルド
MotoGP2017 6-ItariaGP
■RACE DATA
■大会名称:第6戦イタリアGP
■開催日:2017年6月4日(日)決勝
■開催地:ムジェロ/イタリア(5.245km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:25度 ■路面温度:42度
■PP:M・ビニャーレス(1分46秒575/ヤマハ)

■MotoGP ポイントランキング 第6戦イギリスGP終了時点 
順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
 1 25   M.ビニャーレス  ヤマハ  105
 2 4  A.ドヴィツィオーゾ   ドゥカティ    79
 3 46  V.ロッシ  ヤマハ  75
 4 93  M.マルケス  ホンダ  68
 5 26  D.ペドロサ  ホンダ  68
 6 5  J.ザルコ   ヤマハ   64
 7 99  J.ロレンソ  ドゥカティ  46
 8 9  D.ペトルッチ  ドゥカティ  42
 9 94  J.フォルガー  ヤマハ  41
 10 35  C.クラッチロー  ホンダ  40
 11 45  S.レディング  ドゥカティ  30
 12 43  J.ミラー  ホンダ  30
 13 19  A.バウティスタ  ドゥカティ  25
 14 29  A.イアンノーネ  スズキ  21
 15 76  L.バズ  ドゥカティ  19
 16 53  T.ラバト  ホンダ  18
 17 41  A.エスパルガロ  アプリリア  17
 18 8  H.バルベラ  ドゥカティ  14
 19 17  K.アブラハム  ドゥカティ  9
 20 51  M.ピロ  ドゥカティ  7
 21 42  A.リンス  スズキ  7
 22 44  P.エスパルガロ  KTM  6
 23 38  B.スミス  KTM  6
 24  22  S.ロース  アプリリア  2
 25 50  S.ギュントーリ  スズキ  1
 26 12  津田拓也  スズキ  0

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