BMW 4 Series
●スイマセン、凄んげぇ味良かったです!
 拝啓BMW様、すいませんけど不肖小沢、まだまだ理解不足&勉強不足でしたわ。ソイツは先日ミュンヘンで乗ってきたばかりのマイチェン版4シリーズ クーペ&カブリオレね。

 そもそも日本じゃ2013年に追加された「」と「」の間を取り持つ新設スポーツクーペで、最初はこれまで「3シリーズクーペ」とされてた2ドアモデルをブラッシュアップして「4シリーズクーペ」とし、2014年に2ドアオープンの「4シリーズカブリオレ」、後に4ドアの「4シリーズグランクーペ」が追加された新3兄弟なんですけど、正直「また増えたの?」って感じもちょっとありました。

 近年BMWは露骨に超ビッグファミリー戦略を取ってて「」と「」の間に「」は作るわ、そこにはFFミニバンまであるわ、遡れば一時は「」の上に「」もあって、さらに9シリーズのウワサまであったし、「その上、3と5の間に4シリーズまで作るの?」みたいな。

The new BMW 4 Series BMW 440i Gran Coupe
 それも「クーペだけならわかるけど4ドアモデルまであるんでしょ? フロアが3シリーズと基本共有なのに、どうやって3シリーズセダンと差別化するの?」という。

 田舎の兄さん一家に「また子供増えたの?」「精力的で羨ましいけど、お年玉また増やさなきゃ!(笑)」みたいな嘆きですわ。


 しかし、このマイチェンモデルに乗って改めてその価値が見えてきたんです。この4シリーズ、全然悪くないどころか、いいじゃんと。お値段、日本で500万円台スタートと決して安くはないんですが、マジでちょっと欲しくなるレベルという。

●3シリーズより幅広シャコタンだが乗り心地が超いい


 不肖小沢がミュンヘンでまず試したのは4シリーズクーペ版の最高峰、326psの新世代の3リッター直噴直6ツインパワーターボ搭載の440i。日本じゃ800万円台の大物ですわ。ちなみにパワートレインは、2016年に直6も直4も全面的に高効率な新世代モジュラーエンジンに生まれ変わってる状態です。


 作りはざっくり現行3シリーズのフロアをベースに外板はボンネットのみ残し、前後フェンダーからルーフからピラーからライト回りまで新作したもの。結果、マイナー前モデルで全長×全幅×全高=4640 x 1825 x 1375mmと3シリーズより幅広シャコタンとなって、今回ハッキリ数値がわかりましたけどタイヤトレッドは前14mm、リア22mm増して重心はなんと40mmも落ちてます。

BMW 4 Series
 そして今回のマイチェンではヘッドライトリングが丸型から角型の新世代フルLEDタイプになると同時にリアコンビもLED化されてデザインが変わってたり、新世代インフォテイメントシステムやブルーとオレンジの新ボディカラーや新デザインアルミホイールが加わった他、走りが全面ブラッシュアップ! バネ&ダンパーをセットし直してシャシー剛性を高めてパワステ設定からDSCやABSの設定まで変えて味を整えてるんだけど、乗ったトタンにあれまあビックリ。乗り心地が超いいワケですよ。


 てっきり3との差別化を図るために足を露骨に固めて分かり易くステアリングをクイック&シャープにしたとばかり予想してたんだけど、乗って見ると真逆のテイスト。

BMW 4 Series
 足は全然突っ張ってなくしなやかかつ重厚で、ステアリングはよりしっとり感じるくらいに滑らかで、それでいてステアリングフィールがメッチャいい! エンジニア自身、「ハンドリングはよりニュートラルに」と言うとおり切ってから少しタメがあって曲がり始めて、それがホントにクルマの姿勢変化をヴィヴィッドに感じられて気持ちいいし、3シリーズより全然味も濃厚で快適でないのかと。

BMW 440i Gran Coupe
 もちろんその分、ルーフは低めだけどクーペにもかかわらず、リアシートにも身長176cmの小沢がそれなりに座れるし、ラゲッジも変わらず445Lもあって全然悪くない。

BMW 4 Series
●3シリーズが分かっている国ほど4シリーズは売れる!
 いっぽう日本未入荷だが、ピークパワー184psの2リッター直噴直4ターボ搭載のオープンモデル「420iカブリオレ」に乗ると、足は440i ほどしなやかじゃなく、エンジンも当然ちょいと味気ないけどダイレクトでまたいい。


 オープントップは電動開閉で20秒台と実は遅めで、だけど開けた時はもちろん、閉めても割りとカッコ良くて視界もいいし、屋根のたたみ方も3分割されてそれが並行に3つに重なるユニークタイプ。閉めてもトランク容量が220Lも残って、実用性もあるし、これまたBMWらしい。

The new BMW 4 Series
 最も日本での価格は900万円台といやんなっちゃうほど高くて、フツー手が届かないとは思うんですけどね。でも440i も420i も3シリーズより確実にエレガントで、大人びた楽しさを持ってる。よりリッチな気分にはなれるんですよ。

BMW 440i Gran Coupe BMW 440i Gran Coupe
 実際、ドイツのBMWに聞いてわかったけど、4シリーズはほぼ4年で全世界40万台以上も売ってて悪い数字じゃない。しかも一番3シリーズと存在が近いはずの4ドアグランクーペが半分以上売れてて、売れてる国はアメリカ、イギリス、ドイツの順。

BMW 440i Gran Coupe
 要はクルマ好きが多くて、3シリーズが売れてる国こそ4シリーズを買うわけで、要はBMWマニアが多ければ多いほど4を買うという真実。まさにクルマ通のための2ドア&4ドアクーペこそが4シリーズなわけよ。

 つまり80年代から3シリーズを長らく楽しんでる我が日本でも、本来4は伸びる可能性があるわけで、「3とほとんど同じじゃん!?」なんて言うヤツやレベルが低い? じゃなかったまだまだクルマがわかってな〜い! ってことですよ。


 実際日本もそうだけど2ドアってあまり売れないじゃないですが。「不便だ」って理由で。でもBMWの駆け抜ける喜びが好きな人は日本にも多いわけで、まさしく4シリーズグランクーペの440i とかもっと売れてもいいわけです。今回は試乗はできなかったけどね。


 ってなわけで今回改めて「4」の魅力を知ると共に、BMWの良さを改めて認識した小沢コージ、イン・ミュンヘンの旅なのでありました。

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■BMW Japan 公式サイト
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