【特集】全て赤で統一したフェラーリ創立70周年を記念する展示が、ピーターソン自動車博物館で開催中!
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米国ロサンゼルスにあるピーターソン自動車博物館が、14カ月という長期の改修工事を終えて、2015年12月に再オープンした時、25の展示室を持つ約8,800平方メートルの刷新された展示スペースが、自動車マニアたちを迎えてくれた。リニューアル当時に「ブルース・メイヤー・ファミリー・ギャラリー」で行われていた「Precious Metal」(貴重なメタル)と題する展示は我々のお気に入りで、どれもシルバーで塗装された世界屈指の魅力的なクルマの数々が集められていた。

「Precious Metal」の展示がもう見られないことは残念だが、同展示室では現在、それに勝るとも劣らない素晴らしい催しが行われている。フェラーリの創立70周年を記念した「Seeing Red: 70 Years of Ferrari」(赤を見る:フェラーリの70年)という展示だ。ただ1つの色をテーマカラーに(もちろん赤だ)、同社が過去70年に製作したロードカーとレースカーの中でもとりわけ重要な11台が公開されているのである。



まず目を引かれるのは1963年型「250GTO」だ。わずか39台のみが製造された中の1台で、世界で最も価値が高いクルマの1台と考えられている。2014年のオークションでは自動車として史上最高額の3,800万ドル(当時のレートで約39億円)という値で落札された



その後ろに置かれているのはゴージャスな1958年製「250 テスタロッサ」と、そして1965年のル・マン24時間レースで優勝した「250LM」。1949年のミッレ・ミリアを制した「166MM バルケッタ」の姿も見られる。



しかし、今回の展示車両で歴史的に最も意義深いクルマは、1947年製「125S」だろう。その経歴を正確に追うことは難しいが、フェラーリ初期のレーシングカーは多くが破壊されたり、分解されたり、あるいは別のクルマに流用されたりしたが、このシャシー・ナンバー「010I」の125Sは、最も初期にフェラーリのエンブレムが付けられた1台と見なされている。もちろんレースでも活躍し、出場した13のレースで6勝を挙げた。



他にも「ベラ・マッキネ(美しい機械)」を讃えるこの展示では、1955年製「857スポルト」や、1958年製「250GT SWB カリフォルニア・スパイダー」、ミハエル・シューマッハが2006年に7勝を挙げた「248F1」と、ニキ・ラウダが1976年のモナコGPで優勝した「312T2」という2台のF1マシン、そして最新のハイパーカー「ラ フェラーリ」まで、全て赤く塗られた車両が公開されている。



ピーターソン自動車博物館のブルース・メイヤー初代理事長は、「世界有数の美しいフェラーリをピーターソンに迎えることができて大変嬉しく思います。ロッソ・コルサの塗装とボディ・ワークの美しい曲線を目にすると、思わず息を呑んでしまうでしょう。『Seeing Red』はフェラーリを集めた展示として世界的に見ても意義深く、この展示室で一般の皆様にご覧いただけることを大変喜ばしく思います」と述べている。

同博物館のテリー・カルゲス館長は、「この新しい展示もまた、ピーターソンがクルマをアートとして捉えていることを示しており、赤いフェラーリほどそれに相応しいモデルはありません。今回の展示によって当館の発展が続き、皆様がフェラーリについて語ったり学んだりする機会を提供できると確信しています」と話している。

「Seeing Red: 70 Years of Ferrari」は2018年4月まで展示される予定だ。詳しくは公式サイトをどうぞ。なかなか米国まで行けない方のためにも、Autoblogの写真家ドリュー・フィリップスが多くの写真を撮影して来たので、是非ご覧いただきたい。

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By Drew Phillips
翻訳:日本映像翻訳アカデミー